FXで波が完成しなかった後、どうする?|「未完成」から次の波を狙う考え方(後半)

FXで波が完成しなかった後、どうする?|「未完成」から次の波を狙う考え方

前回の記事では、

『想定していた波がN値を達成できずに反転した場合、その波は上位足に対する調整だった可能性を考える』

という話をしました。

ただ実際のトレードでは、その先が必要です。

『調整だった可能性があるのは分かった。では、その後どこを見るのか』

今回は1時間足を中心に、波が完成しなかった後の判断を整理します。

N値未達だけで、反対方向へ決めない

まず大前提として、

『N値を達成しなかった=すぐ反対方向』

ではありません。

最初に確認するのは、本当に波が否定されたのかです。

たとえば上昇を想定していたなら、

  • N値を達成できなかった
  • 4波・5波も形成されなかった
  • 守るべき押し安値を崩した
  • 上位足の抵抗を受けている

といった事実を重ねます。

そこまで確認できて初めて、

『この上昇は推進波ではなく、上位足の流れに対する調整だったのではないか』

という見方が強くなります。

N値未達は、それだけで答えになるものではありません。

波の役割を見直すきっかけです。

方向が見えても、すぐ追いかけない

波が否定され、反対方向へ強く動くと、

『方向が決まった』

と感じて、そのまま追いかけたくなります。

ただ、そこで入ると高値づかみや安値づかみになりやすくなります。

方向が見えた後にやることは、追いかけることではありません。

『待つこと』です。

私の場合、基本的には次の二つを見ます。

  1. 上昇・下落後の押し戻り
  2. 重要ラインを抜けた後のロールリバーサル

たとえば上昇を狙うなら、

『ロングは下から買う』

または、

『抜けた後の押しから買う』

という形です。

このルールを先に決めておけば、

『上がってしまった。今から入らないと』

と値動きを追いかける必要がなくなります。

先に『否定点』を決める

リアルタイムでは、

『ここから4波・5波が出るのか』

『このまま新しい1波として伸びるのか』

を完全に当てることはできません。

だからこそ、先に見るのが否定点です。

早めに乗るのであれば、その後にもう一度調整が入る可能性も含めてポジションを持つ必要があります。

その値動きを受け入れられないのであれば、無理に先回りせず、押し戻りが完成するまで待てばよい。

つまり、

『どちらになるか分かってから入る』

のではなく、

『自分はどこまでのリスクを受け入れているのか』

を先に決めます。

損切りも同じです。

数字を先に決めるのではなく、

『自分が置いた根拠は、どこで否定されるのか』

から考えます。

1時間足は、この判断を練習しやすい

この考え方は4時間足や日足でも使えます。

ただ、時間軸が大きくなるほど、波が完成したのか未完成で終わったのかが分かるまで時間がかかります。

1時間足であれば、

N値未達

否定

転換

押し戻り

次の推進

という流れを、比較的短い期間で確認できます。

そのため、過去検証でもリアルタイムでも、判断の流れを確認しやすい時間軸です。

ただし、1時間足だけを見るのではありません。

『その1時間足の波が、4時間足や日足のどこにいるのか』

は必ず確認します。

下位足では推進波に見えても、上位足から見れば大きな波の調整であることがあります。

N値の先に何があるかを見る

N値が出たから、そこまで必ず取りに行く。

そういう使い方はしていません。

大切なのは、その目標の左側に何があるかです。

  • レジスタンスやサポート
  • ネックライン
  • 上位足の抵抗
  • 大きな押し・戻り候補

こうしたものが先にあるなら、N値より手前で止まる可能性も考えます。

特に逆張りの場合は、目標を目一杯まで取りに行かない方がよい場面もあります。

順張りなのか、逆張りなのか。

残りの値幅はどれくらいあるのか。

どこに次の抵抗があるのか。

N値だけではなく、その周囲まで見て判断します。

リスクリワードは、最後に確認する

リスクリワードも重要です。

ただし、

『1対3だから入る』

という順番ではありません。

先に、

  • 何を根拠に入るのか
  • その根拠はどこで否定されるのか
  • そこまでどれくらいリスクがあるのか
  • その先にどれくらい到達余地があるのか

を確認します。

その結果として、リスクリワードを見る。

数字をよく見せるために損切りを狭くするのではなく、根拠の否定点と到達余地から判断します。

チャートは、一つずつ事実を確認する

最初に考えたシナリオが、そのまま最後まで続くとは限りません。

上昇を想定していた。

しかしN値を達成できなかった。

押し安値も崩れた。

上位足を見ると抵抗があった。

そこで、

『調整だった可能性が高い』

と判断を更新する。

次に反対方向への波が出た。

では、その押し・戻りを待つ。

このように、一つずつチャート上の事実を確認しながら、次の判断を作ります。

最初のシナリオと違ったから失敗なのではありません。

事実が変わったのに、最初のシナリオへ固執することの方が問題です。

ただし、何でも後から説明を変えてよいわけでもありません。

だから、自分の基準が必要になります。

私の場合、その基準の一つがNです。

『Nを達成したか』

だけを見るのではなく、

『達成しなかったことで、何が分かったのか』

まで見る。

波が完成しなかったことを失敗で終わらせず、次のシナリオを作る材料にする。

それが、今回伝えたかった考え方です。

実際のチャートは動画で確認してください

この記事では、判断の流れだけを整理しました。

動画では実際の1時間足を使い、

  • N値を達成しなかった場面
  • 否定点の見つけ方
  • 押し・戻りを待つ場所
  • 上位足との関係
  • ダイヤモンド系の形成
  • リスクリワードの確認

を複数のケースで説明しています。

文章だけでは分かりにくい『どこを見て判断を切り替えたのか』は、チャートを見ながら確認してください。

また、今回の内容は前編の続きです。

『なぜN値未達を調整波として見るのか』『未完成はどの時点で判断するのか』から確認したい方は、先に前編を読んでください。

波が完成しなかったとき、何を見るか|「未完成」を調整波として捉える考え方

 

 

 

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