FXのコツコツドカンはなぜ起きる?|「出口戦略」と資金管理で区切りを作る考え方

FXのコツコツドカンはなぜ起きる?|「出口戦略」と資金管理で区切りを作る考え方

FXのコツコツドカンはなぜ起きる?|「出口戦略」と資金管理で区切りを作る考え方

コツコツ利益を積み上げてきたのに、一度の大きな負けで戻してしまう。

いわゆる『コツコツドカン』です。

原因は一つではありません。

損切りを変える。負けを取り返そうとしてロットを上げる。条件外のトレードを繰り返す。

いろいろあります。

その中で今回は、もう一つ見落としやすいものについて考えます。

『どこまでやったら、一度区切るのか』

という、口座運用の出口です。

一度のドカンで、それまで全部を否定しない

公開されているトレード記録を継続して見ている中で、以前より明らかに安定してきた人が、一度大きく崩れるケースを見ました。

こういう時、

『やっぱり自分は何も変わっていなかった』

と自分を責めてしまいがちです。

ただ、そこは分けて考えた方がいいと思っています。

一定期間、以前より安定していた事実。

今回、大きく崩れた事実。

両方あります。

必要なのは全部を否定することではなく、

『何はできるようになっていて、どこがまだ崩れるのか』

を確認することです。

記録を残す意味も、ここにあります。

一回の損益だけではなく、自分の変化を流れとして確認できます。

『ロットを上げる』には二つある

その後の振り返りで、

『ロットを上げていく』

という判断をするケースがあります。

ロットを上げること自体が悪いとは思いません。

ただし、

『なぜ上げるのか』

が重要です。

一定期間、決めたルールで運用できた。

次の段階として、事前に決めていた条件に従ってロットを変更する。

これは一つの判断です。

一方で、

『今回の損失を早く取り返したい』

という理由で上げるのであれば、意味はまったく変わります。

同じロットアップでも、

『計画された変更』なのか、

『損失に反応した変更』なのか。

ここは分ける必要があります。

利益を増やすルールだけでは足りない

小さなロットで、ルールを守って積み上げる。

これは大切です。

ただ、

『どこまで積み上げるのか』

が決まっていなければ、ゴールは先へ伸び続けます。

10万円増えた。

次は30万円。

30万円になった。

次は100万円。

ロットを上げた。

では、もっと先まで。

この状態では、終わりがありません。

好調な期間が長くなるほど、

『最近は大丈夫だから、少しくらい』

という判断も入りやすくなります。

そこで一度リスクの取り方を変えると、それまで積み上げたものを大きく戻すことがあります。

だから、利益を増やすルールと同時に、

『守るルール』
『区切るルール』

も必要です。

出金を、一つの区切りとして使う

その方法の一つが出金です。

たとえば、

『ここまで増えたら、一部を出金する』

と先に決めておく。

そこで利益の一部を口座の外へ移します。

出金したから、トレードが上手くなるわけではありません。

取り返そうとする癖そのものが消えるわけでもありません。

ただ、

  • 積み上げた利益の一部を確定する
  • 口座残高を意図的に小さくする
  • 一つの運用期間へ区切りを作る

ことはできます。

つまり、出金はコツコツドカンを『治す』ものではなく、大きく崩れる前に資金を守るための仕組みの一つです。

ロットを上げるなら、出口も同時に決める

ロットだけを変更して、出口を遠くする。

これは避けた方がいいと思っています。

たとえば、

『今まで10万円で出金しようと思っていたけど、ロットを上げたから今度は100万円まで待とう』

となれば、リスクだけが大きくなります。

ロットを変更するなら、同時に確認します。

  • 何を根拠にロットを上げるのか
  • どこまで崩れたら元のロットへ戻すのか
  • 1回に取る最大リスクはどこまでか
  • どこまで増えたら一部を出金するのか
  • どこで一度トレードを止めて見直すのか

ロットアップだけを単独で考えません。

『増やす条件』と『戻す条件』をセットにします。

『勝ち逃げ』という考え方

少し軽い言い方ですが、私は『勝ち逃げ』という感覚も大事だと思っています。

利益が出ている時に、

『まだ行ける』

と追い続けるのではなく、事前に決めたところで一度区切る。

これは相場から逃げるという意味ではありません。

自分で決めた資金管理を実行するということです。

コツコツ積み上げたものを、最後の一回で全部相場へ返さない。

そのための区切りです。

調子が悪くなる時期はある

どれだけ安定してきても、毎月同じように相場と噛み合うとは限りません。

トレンドが続く時もあれば、調整が続く時もあります。

自分の手法が噛み合わず、小さな負けが続く期間もあります。

一度に大きく負けるだけが『ドカン』ではありません。

短期間に負けを重ね、気づいた時には大きく減っていることもあります。

だから、

『絶対に崩れない自分になる』

ことだけを目指すのではなく、

『崩れ始めた時に、大きくなる前に止められる仕組みを持つ』

ことも必要です。

意思の強さではなく、先にルールを作る

コツコツドカンをすると、

『欲を出したから』

『自制心が足りなかった』

で終わらせたくなります。

もちろん感情は関係します。

でも、

『次は気をつける』

だけでは、同じ状況が来た時に再び迷います。

だから、先に決めます。

  • ロットを上げる条件
  • ロットを戻す条件
  • 最大リスク
  • 出金条件
  • 一度止まる条件

利益を増やすルールだけではなく、

『利益を守るルール』

まで作る。

勝つことより先に、崩れた時に資金と判断を守れる形を作る。

コツコツドカンへの対策は、我慢だけではありません。

『いつまで続け、どこで区切るのか』

まで含めて資金管理を設計することだと考えています。

自分の『出口』を確認する

最後に、今の口座について確認してみてください。

  • どこまで増えたら一度出金するのか
  • ロットを上げる条件は何か
  • ロットを戻す条件は何か
  • どこまで減ったら一度止めるのか
  • 利益を守るためのルールはあるか

答えがない項目があるなら、そこが次に整理する場所です。

相場へ入る条件だけではなく、

『相場から利益を持ち帰る条件』

まで決めておく。

それが今回伝えたかった『出口戦略』です。

 

コツコツドカンは、資金管理だけを切り離して考えれば解決するとは限りません。
環境認識、エントリー、損切り、ロット管理、振り返りまでが一つの判断としてつながっているかを確認する必要があります。
個別の問題だけではなく、トレード全体の流れを整理したい方は、中級者ロードマップから現在地を確認してください。
中級者ロードマップで判断工程を確認する

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