
チャートに二つの底が見えると、「ダブルボトムだ」と判断したくなることがあります。二つの山が見えたときのダブルトップも同じです。でも、形ができそうな段階と、実際に成立した段階は分けて考える必要があります。
今回の動画では、ドル円のチャートを使って、ダブルボトム・ダブルトップをどの順番で確認するのかを説明しています。大切なのは、形を見つけることよりも、『今、何が確認できていて、何がまだ予測なのか』を区別することです。
「なりそう」と「完成した」は違う
最初は、『ここで止まればダブルボトムになる』という段階です。これは、まだ形が完成していない時点でのシナリオにすぎません。
次に、下ひげやインサイドバーなどのプライスアクションが現れれば、いったん止まる可能性を考える根拠が増えます。ただし、それだけでダブルボトムが成立したわけではありません。売りポジションの手仕舞いを考える材料にはなっても、それだけで新たに買う根拠がそろったとは限らないのです。
動画で扱っている基本の確認は、最後にネックラインを抜けることです。ここで初めて『ダブルボトムが発生した』という事実になります。ダブルトップなら、反対方向に同じように考えます。
『止まりそう』という予測を、すでに『止まった』『形が完成した』という事実に置き換えないこと。この区別が、早すぎるエントリーを防ぐ最初の判断になります。
順張りと逆張りでは、待つ条件が変わる
同じダブルボトムでも、その上昇が上位足の流れに沿った順張りなのか、逆張りなのかで考え方は変わります。
順張りで、下に支持となる根拠があり、プライスアクションなども確認できている場合には、ネックラインを抜ける前から検討できる場面があります。ただし、形が見えたという理由だけで入る話ではありません。
一方、逆張りでは、動画はネックラインのブレイクを待つことを重視しています。流れに逆らう以上、『ここが天井になりそう』『底になりそう』という見立てだけでは判断しないためです。
また、プライスアクションは小さな時間軸で出たものなら何でもよいわけではありません。例えば4時間足で進んできた上昇波の反転を考えるなら、まず4時間足のプライスアクションを待つ。日足規模の波なら、日足で確認する。動画では、反転しようとしている波の大きさに合わせて、確認する時間軸を選んでいます。
形だけでなく、できている場所と波を見る
チャートパターンは、どこにできたのかが重要です。相応の上位足のサポート・レジスタンスがあるのか、波がどこまで進んでいるのか、親波のどの位置なのかを先に確認します。
動画では、水平線に加え、波の完成、プライスアクション、MA、ダウラインやチャネルなども照らし合わせています。全部を一度に使うことより、『なぜこの場所で反転を考えるのか』を説明できることが先です。
レジスタンスに触れたから売る、サポートに触れたから買う、という単一の根拠で判断しない。複数の条件が重なって、初めて次の判断へ進みます。
条件がそろっても、見送ることはある
エントリーの根拠があっても、損切りを置くべき場所と、狙える値幅が釣り合わなければトレードは成立しません。動画では、リスクリワードが1対1に届かないケースを確認し、見送りを選ぶ判断も説明しています。
そこで損切りを都合よく近づければ、数字の上では条件を満たしたように見えるかもしれません。でも、相場の根拠が否定される位置は変わっていません。
『入れる形を見つけたか』だけで終えず、『どこで考えが否定されるか』『そこまでのリスクに見合う到達余地があるか』まで確認する。条件が合わなければ、入らないことも判断の一つです。
実際のチャートで確認する
動画では、ダブルトップのネックラインブレイクとプライスアクションが重なる場面や、ダブルボトムを上位足のサポートと波の完成から考える場面を扱っています。文章だけでは分かりにくい、どのローソク足を待つのか、どのラインを根拠にするのかは、実チャートで確認してみてください。
まずは過去チャートを一つ選び、『なりそう』『反応が確認できた』『ネックラインを抜けて成立した』のどの段階なのかを順番に見直す。それだけでも、形を探すだけの学習から、判断を組み立てる練習へ変えられます。
一度にすべてのパターンを覚える必要はありません。次の一つのチャートで、予測と事実を分けるところから始めてください。
学んだことを判断の順番につなげる
環境認識からエントリー、損切り、見送りまでを整理したい方は、中級者ロードマップも確認してみてください。
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