
前回は、親波を見つけてラインを引き、自分がどこでトレードするのかを整理する考え方を紹介しました。
今回はその続きです。
親波に高値・安値やネックラインを引いたあと、
『このラインには、どんな意味があるのか』
まで踏み込んで考えていきます。
同じネックラインであっても、すべてが同じ役割を持っているわけではありません。
トレードしている時間軸では一度やめるべき場所であっても、相場全体のシナリオまで変わる場所とは限らないからです。
今回の動画では、親波に引いた水平線を使いながら、
- 順張りなのか、逆張りなのか
- なぜネックラインに水平線を引くのか
- そのラインで一度やめるべきなのか
- そのラインがシナリオを変える場所なのか
といった判断の基準を、実際のチャートで確認しています。
なぜネックラインに水平線を引くのか
ネックラインに線を引くのは、単に『そこにチャートの形があるから』だけではありません。
例えば、自分が見ている波が上昇していても、一段上の時間軸ではダウントレンドの中にいる場合があります。
この場合、自分が見ている波では買い方向へ進んでいても、上位足から見れば逆張りになります。上位足のネックライン付近では戻り売りが入る可能性があるため、あらかじめ水平線を引いてその場所を可視化しておく必要があります。
つまり水平線は、価格が反応しそうな場所を探すためだけでなく、『自分のトレードをどこまで続けるのか』を決めるためにも使います。
直近では順張りでも、大きな波では逆張りになる
ここが今回の大事なポイントです。
相場は、一つの波だけで動いているわけではありません。
4時間足でトレンド転換してショートが順張りになっていても、もう一段大きい日足や週足の波を見ると、そのショートはまだ逆張りになっていることがあります。
そのため、『ラス押しを割ったから下』と判断するだけでは不十分です。
直近の波が下を向いていても、『その外側に、まだどんな波が残っているのか』まで確認します。
手前の親波を一つ抜いたことで、今度はさらに大きな外側の波が親波になることもあります。
つまり親波とは、固定された一つの波ではなく、相場の進行によって捉えるスケールが変わるものなのです。
「ここでやめる」と「シナリオが変わる」は別
トレードをしていると、
『このラインに来たら利確する』
『ここから先は一度様子を見る』
と判断する場所があります。
ただし、そのラインに到達したからといって、相場のシナリオ全体が必ず変わるわけではありません。
例えば、上昇シナリオが続いている中でも、直近の水平線やチャネルへ到達すれば一度押しが入ることがあります。
その場合、『トレードとしては一度終えるが、上昇シナリオそのものはまだ崩れていない』という状態が起こります。
だからこそ、
『このラインでトレードをやめるのか』
と、
『このラインを境に目線そのものを変えるのか』
は分けて考えます。
ここを混同してしまうと、利確による一時的な押しを見ただけで『もう反転した』と判断してしまう原因になります。
ネックラインがシナリオを変えるかを見る
では、そのネックラインがシナリオを変えるほど重要かどうかは、どのように判断すればよいのでしょうか。
ここでも、一つの時間軸だけで決めることはしません。
- 上位足のトレンド
- 直近の波
- さらに外側に残っている親波
- MAとの位置関係
- チャートパターン
- 残っている値幅
などを確認します。
ただし、最初からすべてを細かく使いこなす必要はありません。
今回の動画でも、まずは水平線を基準に考えています。水平線だけでは説明できない場面になって初めて、そこへトレンドラインやチャネルの考え方が加わってきます。
最初は、『なぜここへ水平線を引いたのか』を、自分で説明できるようにすることが先決です。
直近のトレンドだけで決めない
ダウ理論に従えば、ラス押しを割ることで直近のトレンド転換は確認できます。
ただ、『直近のトレンドが転換したこと』と、『一段大きな波まで転換したこと』は同じではありません。
だからこそ、親波を見る必要があります。
今見ている波の外側にまだ大きな上昇波が残っているのであれば、直近ではショートが順張りでも、大きな波から見れば逆張りになります。その場合は、狙える範囲も変わってきます。
大切なのは、
『どの波に対して順張りなのか』
『どの波に対して逆張りなのか』
を切り分けて捉えることです。
親波を見る目的は、判断を増やすことではない
時間軸を増やし、波を細かく見始めると、考えることも増えてしまいます。
だからこそ、すべてをその場の思いつきで処理しようとしないことが大切です。
まずは、直近のトレンドを確認する。
次に、その外側の親波を確認する。
そして、自分が見ている水平線がどんな役割を持つのかを確認する。
- 順張りなのか、逆張りなのか
- 一度やめるラインなのか
- シナリオそのものを変えるラインなのか
ここまで整理できれば、水平線の見方はかなり変わってきます。
今回の動画では、この違いを実際のチャートを使って詳しく確認しています。
前編から確認したい方へ
今回の記事は、親波の基本的な見方を理解していることを前提にしています。
もし、
- 親波とは何か
- どこへラインを引くのか
- トレーディングレンジをどう決めるのか
が曖昧な場合は、先に前編から確認してください。
関連記事|FXの親波とは?|上位足からトレーディングレンジを決める考え方
親波を、実際の判断工程につなげる
親波やネックラインを見る目的は、ラインをたくさん引くことではありません。
- どこまでなら狙うのか
- どこで一度やめるのか
- 何が起きたらシナリオを変えるのか
これらを事前に整理するために使います。
環境認識からエントリー、損切り、ポジション管理までを一つの判断工程として整理したい方は、中級者ロードマップで現在地を確認してください。
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