『ロールリバーサル』の本質を掴めば、トレード精度は大きく変わる
こんにちは、56です。
今回のテーマは、前回に続くロールリバーサルの深堀り。
ただの押し目・戻り目ではなく『本物の転換』を見抜くために、何をどう見るべきか?という話をしていきます。結論から言えば、ロールリバーサルの本質は『ネックラインと移動平均線(MA)の交差』にあります。
なぜロールリバーサルが効くのか?
ロールリバーサルとは、ブレイクしたラインに価格が戻り、反転する現象のこと。
いわば、レジサポ転換です。
でも、ただ戻ったからといって、そこがすぐ反発ポイントになるわけではありません。
重要なのは、次の2点。
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抜けた『ネックライン』の位置
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そこに『MAが絡むかどうか』
この2つが重なると、市場がその価格帯を『本気の防衛ライン』として見ている可能性が高くなります。(損切り、建値決済や、新規注文も入りやすい)
つまり、トレードの起点にふさわしい場面です。
ネックラインとMAは、時間軸で波をつなぐ
たとえば、4時間足の下降トレンド中にネックラインを下抜け。
その後、価格が戻ってくるときに日足MAとぶつかれば、それは日足第3波の始まりかもしれません。
このように、MAは『上位足の波のスタート』と連動します。
ネックラインだけを見ていても、トレンドの本質は見えません。
MAとの交差を見て、時間軸を超えた波の連携を読み解く必要があります。
ロールリバーサルは水平だけじゃない。斜めラインにも注目
多くのトレーダーが見落としがちなのが『斜めのネックライン』
斜めのラインにもブレイク・リテストのロールリバーサルは頻繁に発生します。
特にゾーンでとらえることで、反応の幅を捉えることができ、より正確な押し目判断が可能になります。斜めラインとMAが重なる地点にこそ、注目すべき局面があります。
MAと絡んでいない押しは危険
『押し目だ!』と勢いよく入ってしまう前に、必ず確認したいのがMAとの位置関係。
MAと絡んでいない浅い押しは、伸びる前に一度戻されることが多いです。
逆に、MAとしっかり絡んでいる押し目は本物の起点になりやすい。
しかも、この『絡み』が上位足と重なると、より強いトレンドが発生します。
判断を支えるのは「波のエネルギー」と「準備」
ネックラインやMAだけでなく、
「直前の波がどこを抜いて、どこで折り返したか」も常に意識しておきましょう。
上昇波が何を超えてきたのか、そしてどこで力尽きたのか。
このエネルギーの視点が加わると、
ロールリバーサルが起こる場所がより明確に見えてきます。
また、事前にシナリオを持っておくことが、トレードの成功確率を上げる最大のポイントです。
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抜けたらこのゾーンに戻るかもしれない
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MAと重なったらアラートを鳴らして見る
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ダブルボトムが出たらエントリーを検討する
こうした準備があるからこそ、迷いなくプライスアクションを見極められるのです。
まとめ:『ロールリバーサルは偶然ではなく、構造で起こる』
チャートは感覚でなく構造で見るべきです。
ロールリバーサルも、その構造のひとつ。
ポイントは、
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ネックラインの認識(水平・斜め問わず)
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MAとの交差(どの時間足か)
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波のエネルギー(どこを抜けたか)
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準備とシナリオ(どこで見る・どこで待つ)
これらをセットで見ることができれば、
なんとなくのエントリーから卒業できるはずです。
まずは自分の過去トレードを見返してみてください。
MAとネックラインが重なっていた場所、見逃していませんでしたか?
『気づいた瞬間から、相場の見え方は変わります』
あなたも今日から、ロールリバーサルの構造に気づけるトレーダーになってみてください。