FX利確の悩み解決!「ターゲット設定」の基本と順張り/逆張りでの違い
「エントリーはできたけど、どこで利確すればいいんだろう…?」 「もっと利益を伸ばせたはずなのに、早く利確しすぎた…」 「逆に欲張りすぎて、結局利益が減ってしまった…」
FXトレードにおいて、こんな「利確」に関する悩みは尽きませんよね。利益を最大化し、かつ安定した成績を残すためには、エントリーと同じくらい、いやそれ以上に『明確な出口戦略=利確ターゲットの設定』が重要になります。
今回はその利確ターゲットについて、
なぜ設定することが重要なのか? 具体的にどうやって目標価格を探すのか? そして一番大切な、相場の状況(順張りか逆張りか)によってどう考え方を変えるべきか?
といった点を、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。 この考え方を身につければ、あなたの利確の迷いはきっと減るはずですよ!
なぜ明確な「利確ターゲット」が必要不可欠なのか?
まず、なぜエントリーする前に「ここまで来たら利確する」という目標を決めておく必要があるのでしょうか?
それは、トレードをギャンブルではなく、計画的な行動にするためです。
理由1『リスクリワード』を判断できるから トレードは常にリスクを伴います。損切りまでの幅(リスク)に対して、利確目標までの幅(リワード)がどれくらい見込めるのか? これを事前に計算し、リスクに見合ったリワード(最低でも1対1以上)が期待できる場面でのみエントリーすることが、長期的に勝ち続けるための大前提となります。
理由2『感情的な判断』を排除できるから 含み益が出ている時、「もっと伸びるはず!」という欲が出たり、「利益が減るのが怖い…」という恐怖心が出たりするのは自然なことです。しかし、その感情に流されてしまうと、一貫性のあるトレードはできません。あらかじめ「ここまで来たら利確する」というルールを決めておくことで、感情に左右されず、計画を実行しやすくなります。
ターゲットはこう探す!基本ツール「N計算」と「パターンエネルギー」
では、具体的にどうやって利確目標を探せば良いのでしょうか? いくつかの基本的な方法があります。
「N計算」 これはトレンド中の波の習性を利用した考え方です。例えば上昇トレンドなら、最初の分かりやすい上昇波(1波)の値幅を測り、押し目(2波)の後に発生する次の上昇波(3波)も同じくらいの値幅が期待できる、と考えて目標値を設定します。トレンドフォローの基本となる考え方の一つです。
「チャートパターンエネルギー」 ダブルトップ/ボトムや三尊(ヘッドアンドショルダー)といったチャートパターンが出現した場合、そのパターン自体の大きさ(高さ)を測り、ネックラインをブレイクしたポイントからその値幅分進んだところを目標値とする考え方です。パターンが完成すれば、そのエネルギー分は価格が動きやすい、という経験則に基づいています。
他にも、「チャネルライン」の上限や下限、過去に意識された「重要な水平線」(サポートやレジスタンス)なども、有力な利確目標の候補となります。これらの方法を、その時の相場状況に合わせて使い分けるのがポイントです。
超重要!「順張り」か「逆張り」かで狙うべき距離は全く違う!
ここが今回の解説で最もお伝えしたい核心部分です! 同じN計算やパターンエネルギーを使うにしても、そのトレードが『順張り』(大きなトレンド方向に沿ったトレード)なのか、『逆張り』(大きな流れに逆らうトレード)なのかによって、ターゲット設定の考え方を『明確に』使い分ける必要があります。
『順張り』の場合 大きなトレンドを味方にしています。波のエネルギーが最大限に発揮されやすく、N計算やパターンエネルギーが示す目標まで到達する可能性が高いと考えられます。時には目標を大きく超えていくこともあります。ですから、比較的しっかりと目標まで利益を伸ばすことを意識して良い場面です。
『逆張り』の場合 大きなトレンドに逆らっているわけですから、「欲張らない」ことが何よりも大切! 計算上のターゲットまで届かず、途中でトレンド方向に引き戻されてしまうことが本当に多いんです。そのため、ターゲットは直近の抵抗帯やサポートラインなど、「ここまで来たら一旦反発しそうだな」という『手堅いポイント』に設定します。「今回は大きな流れの中の、ほんの少しの調整を取りに行くだけ」という割り切りが重要。逆張りなのに「トレンドと同じくらい伸びるはず!」と思い込むのは、失敗の元です。
この違いをしっかり理解し、状況に応じてターゲット設定を変える。これが、安定した利確を実現するための大きな鍵となります。
「チキン利確」も「持ちすぎ」も防ぐ!「分割決済」のススメ
「手堅く利確するのは分かったけど、やっぱり大きな利益も狙いたい…」 そんなジレンマを解決する有効な手段が『分割決済』です。
例えば、2ロットでエントリーした場合、 まず1ロットを、手堅い目標地点(例えば1時間足レベルの目標)で確実に利確します。 そして、残りの1ロットは、損切りラインを最低でもエントリー価格(できれば少し利益が出る位置)まで引き上げた上で、さらに大きな目標(例えば4時間足レベルの目標)を目指してみる。
こうすれば、まず利益を確保できるので精神的な安心感が得られますし、「早く利確しすぎた…」という後悔も減らせます。もし相場が伸びてくれれば、残りのポジションで大きな利益を狙うことも可能です。私自身もこの分割決済を取り入れてから、トレードの安定感が格段に増しました。非常におすすめの方法です。
まとめ:ルール化で「迷わない利確」を実現しよう!
今回は、FXトレードにおける利確ターゲットの設定方法、特に順張りと逆張りの違いや分割決済について解説しました。
エントリー前に必ず利確目標を設定し、リスクリワードを確認する習慣をつける。 順張りか逆張りかを見極め、目標設定の考え方(狙う距離)を変える。 分割決済を上手に活用し、利益確保と利益最大化のバランスを取る。 そして、これらを全て『自分自身の明確なトレードルール』として定め、感情に左右されずに淡々と実行すること。
利確はトレードの中でも特にメンタルが試される場面ですが、しっかりとしたルールと考え方があれば、迷いは格段に減ります。今回の内容を参考に、ぜひあなたの利確戦略をより良いものにしてくださいね!
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
他にも私の経験則から作り上げたFXマイルールについては、こちらで紹介しています。是非ともご覧になってみてくださいね。