【FX基礎】チャートが動く理由『注文の交換』とは?
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売りと買いの注文がぶつかり合い、成立するプロセス
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例:ロングを持つには、誰かのショート(売り)が必要
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このぶつかり合いが『交換』
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注文がぶつからない限り、チャートは動かない
チャートが動く条件
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新規の注文(買い or 売り)
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ポジションの決済注文(利確 or 損切り)
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両者が同時に存在してはじめて価格が動く
もし全員が同じ方向なら?
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世界中のトレーダーが『売り』だけを選んだ場合
→ 反対の『買い手』が存在しない
→ チャートは横ばいか動かなくなる
注文の交換が起こる場所
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戻り高値・押し安値(日足・4時間足が多い)
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ダウ理論で意識される節目
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ネックライン・サポレジ転換ポイント
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過去に反発した高値・安値ゾーン
注文の種類
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新規のロング・ショート
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利確注文(建玉の手仕舞い)
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損切り注文(逆方向への決済)
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特に『損切り注文』はチャートを強く動かす原動力
大口トレーダーが注文をぶつける理由
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機関投資家やファンドは、1回の取引(もしくは分けてくる)で数千億〜1兆円規模
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巨大なポジションを成立させるには『相手注文』が必要
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注文が集まるポイント(節目)で取引する
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初心者の損切り注文を利用して自分のポジションを構築
実際のチャートで見える『交換の痕跡』
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長いヒゲ(上ヒゲ・下ヒゲ)
→ 注文がぶつかり、価格が一時逆行 -
フェイクブレイク
→ 初心者が飛びついた直後、損切りを巻き込んで反転 -
サポレジ転換での反発
→ 利確・損切り・新規注文が集中しやすいゾーン
注文の交換を理解するメリット
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無駄なエントリーが減る
→ 焦らず『引きつけ』ができる -
根拠のある場所で入れる
→ 損切り位置が明確になり、感情的な判断を減らせる -
リスクリワードの最適化
→ 勝率が低くても利益を残せるトレードが可能 -
チャートの“見え方”が変わる
→ 上昇・下落の背景にある“意図”を読み取れるようになる
トレード精度を高めるための実践ポイント
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髭や節目での価格反応=注文の交換が起きたサイン
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ブレイク後の戻しを待つ=初心者の損切りが出た後が狙い目
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引きつけて入る=『売り買いがぶつかった場所』で入る意識
まとめ|相場は『注文の戦場』
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相場は『売りたい人』と『買いたい人』のぶつかり合い
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チャートの裏側には、常に『誰かの決済』や『損切り』が存在
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注文の交換が見えれば、チャートの本質が見えてくる
最後にひとこと
チャートの『形』に振り回されるのではなく、
その裏で『誰と誰が何を交換しているのか』を読むこと。
これがわかるようになると、
トレードが驚くほど楽しく、論理的になります。
『まずは1本のヒゲから、注文の裏側を考えてみてください。』