
この記事を読むことで、以下の3点を持ち帰ることができます。
- 56スパルタンGPT(カスタムChatGPT)に何が入っていて、何ができるのかの全体像
- 今日から使える具体的な5つの活用パターンと入力プロンプトの例
- 「AIに騙されない」ための判断基準:使ってよい場面と控えるべき場面の明確な線引き
56スパルタンGPTとは何か、なぜ作ったのか
ChatGPT上の機能「GPTs(カスタムGPT)」を使って構築した、56スパルタンFX専用のAIです。
一般的なChatGPTが「ネット上の汎用知識」を参照するのに対し、この GPTは以下のデータのみを学習源としています。
- 56スパルタンFXのブログ・ノートに蓄積されてきた知識
- 過去のトレード解説動画の記録と根拠データ
- トレードマスターコースのテクニカル的な考え方(数年分)
作成した背景には「解説動画は見て終わり」になりやすいという課題があります。動画で喋った内容を文字でも確認し、さらに自分のトレードに照らして壁打ちできる環境を作ることが目的です。FEP(自由エネルギー原理)に関する内省・壁打ち専用のボットも別途用意されています。
ChatGPTの無料ユーザーでも使えるのか
使えます。シンキングモード(深い推論を使う設定)で動作するよう設定されていますが、無料ユーザーには利用制限があります。上限に達した場合はGPT自身が「通常モードでお答えします」と切り替えを案内してくれます。さらに上限を超えた場合は時間を置く(目安:1日)か、Geminiで代替するのが現実的な対応です。
使う前に必ず入れるべきプロンプト「THSトリガー」
シンキングモードに設定していても、質問内容によっては5秒程度で浅い回答が返ることがあります。これを防ぐために毎回の入力冒頭に添えるのが「THSトリガー」です。
動画内で紹介された内容に基づくと、以下のように機能します。
- Think hard: 推論を整理し、論点・前提・反証可能性を洗い出させる
- Search aggressively: 最新性がある情報については検索で検証し、一次情報を優先させる
実際の入力例(文頭に追加するだけ):
THSトリガー: ① Think hard(推論整理、論点・前提・反証可能性)
② Search aggressively(最新性がある情報は検索で検証、一次情報優先)を必ず実行。
私は56スパルタンFXの生徒です。あなたをどのように活用したらよいですか?
このトリガーを入れることで、GPTが資料を読み込み、思考の過程を展開してから回答するようになります。
具体的な5つの活用パターン
① 監視プランとシナリオの言語化
エントリー前に「今日のドル円の監視シナリオを56式フォーマットで整理してください。情報が足りない場合は推測で埋めず、不足項目を列挙してください」と入力すると、成立条件・否定条件・見送り基準を構造化して返してくれます。
自分の曖昧な認識を言語化させる用途として使うのが適切で、GPTの出力をそのままエントリー根拠にすることは現時点では控えることが望ましいと考えられます。
② エントリー前のチェックリスト確認
「今ドル円でロングを考えています。MA・ライン・プライスアクションの重なりを56式で確認するためにどんな項目を見ればよいですか」のような形で使います。自分が見落としている視点の確認として機能します。
③ トレード振り返りの文章化
損切りになったトレードの記録(通貨ペア・エントリー理由・SL位置・結果)をそのまま貼り付けると、56式フォーマットで添削して返します。具体的には「上位足の合意が弱い」「自分でストーリーを作り上げていた(バイアス)」といった指摘が返ってきます。
ポイントは、貼り付ける前に自分なりの反省を書いておくことです。GPTに「考えさせる」前に自分が先に考える習慣が、学習効果を高めます。
④ 弱点の自動可視化(選択式フォーマット)
損切りになった原因を「目線の誤り・内部波動でやられた・SLの置き方の問題」のように選択肢ポチポチ形式で入力し続けると、積み上げた記録の中から「あなたは環境認識が弱い傾向がある」という傾向分析が出てくる仕組みを現在構築中です。苦手を感覚ではなくデータとして把握することが目的です。
⑤ FEPボットで内省・壁打ち(ReFrameプログラム専用)
テクニカル系GPTとは別に、FEP(自由エネルギー原理)の観点で自分の思考や悩みを整理するためのボットも用意されています。「トレードで同じ失敗を繰り返す理由をFEP的にどう解釈すればよいか」のような問いかけに使います。
使い始めは「この答えで合っているのか」と不安になることも多いですが、その疑問自体を指導者にぶつけることで理解が深まります。
「AIの回答を信じてよい場面」と「控えるべき場面」の境界線
使ってよい場面:
- 自分が書いたトレード根拠の「穴」を見つけてもらう(添削・チェック)
- 概念の理解を確かめるための問答(「56式でネックラインとはどう定義しますか」)
- 振り返り文章の構造化(自分の言葉を整理してもらう)
- FEP的な視点で自分の思考パターンを言語化する壁打ち
控えるべき場面:
- チャート画像を見せて「このチャートはどうですか」と分析を全面委託する
- GPTの出力だけを根拠にエントリーを決定する
- バックテストを取らずに「GPTがこう言ったから有効な戦略だ」と結論づける
この境界を一言で言うなら、「自分が先に考えた内容をGPTに検証させる」用途はよく、「GPTに考えさせて自分が後追いで納得する」用途は危ういと考えられます。
ポンドドル振り返り事例:実際にどんな添削が返ってきたか
実際の受講者のトレード報告(ポンドドルの逆三尊狙いで失敗したトレード)をGPTに入力した結果、以下の内容が返ってきました。
- 週足でエントリー根拠がなく、上位足の合意が弱かった
- 根拠3点がトレードのストーリーに「寄っていた」(バイアスで都合よく解釈していた)
- 次に同じ局面が来たら:見送りか、やるならネックラインの実態確認を待つ
これは56の解説動画でのフィードバックとほぼ一致する内容でした。ただし、入力情報がフォーマット化されていないとズレが出やすい点は課題として認識されており、専用フォーマットの整備が進められています。
ここで重要なのは「GPTが正しかった」ではなく、「自分が事前に書いた反省文に、GPTが構造的な言語化を加えてくれた」という理解です。入力の質がそのまま出力の質を決めます。
記録を取るのが苦手な人でも、AIとの対話形式にすることで、楽しく継続的にトレードノート(振り返り)を作成できるきっかけになれば嬉しいです。
記事で触れた内容を『実際のトレード判断』まで落とし込みたい方へ。
56スパルタンFXでは、技術面を整える『トレードマスターコース』と、判断の崩れやすい場面を整理する『ReFrameプログラム』を用意しています。
どちらが合うか迷う場合も、まずは内容を確認してみてください。
https://56spartanfx.com/trader-assessment-fep-emotion-program/
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