ドル円 2020年 ケーススタディvol.5 レンジ終焉?ウェッジ&Wトップからの下落と押し目買い戦略

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【FXドル円検証 Vol.5】レンジ終焉?ウェッジ&Wトップからの下落と押し目買い戦略

お疲れ様です!ドル円のレンジ相場、いよいよ佳境に入ってきましたね。前回はレンジ内での押し目買いが機能しましたが、今回はその後の展開、レンジ上限での攻防と下落への転換、そしてその後の押し目買い戦略について、私の思考プロセスを詳しく解説していきます。

「レンジが終わりそうだけど、どっちに抜けるか分からない…」 「下落した後の反発、どこまで信用していいの?」

そんな疑問に答えるヒントが満載です。複数のチャートパターンやライン分析を組み合わせた、実践的な考え方を一緒に見ていきましょう!

シナリオ分岐点:レンジ上限での攻防!下落サインを見抜け!

価格が再びレンジ上限付近へ。ここが正念場です。上に抜けるのか、それとも反落するのか? チャートはいくつかの重要なサインを出していました。

  • サイン①:ウェッジ形成 上昇の勢いが徐々に弱まり、値動きの幅が狭まっていく**「ウェッジ」**パターンが出現。「あれ、上昇の力が弱まってきたかな?」と警戒し始めます。
  • サイン②:ダブルトップ形成 ウェッジの先端付近で、さらに天井を示す代表的なパターン**「ダブルトップ」**を形成!これはかなり強い下落示唆ですね。
  • サイン③:長期ラインの抵抗 さらに、週足レベルで引いていたディセンディングトライアングルの切り下げラインにも、ちょうど頭を抑えられる形になっていました。

このように、**複数の下落サイン(ウェッジ+ダブルトップ+長期ライン)**が同じ価格帯で重なった場合、下方向への優位性が非常に高いと判断できます。ショート(売り)戦略を立てる絶好のチャンス到来です!

ショート戦略:複数根拠でエントリー!利確目標はどこに置く?

下落サインが揃ったら、具体的なエントリーと利確目標を考えます。

  • エントリーポイント:
    • ダブルトップのネックライン割れを確認してからエントリーするのが王道。焦って高値掴み(売り損ない)する必要はありません。
  • 利確目標の考え方:
    • 目標①(安全策): まずは直近の明確なサポート(前回の安値付近や日足のMAなど)まで。
    • 目標②(パターン活用): ウェッジやダブルトップの形成から、「ウルフ波動」の考え方を使ってターゲットラインを算出し、そこまで狙うことも可能です。(今回はこれがピタリとハマりましたね!)

下落中の立ち回りは?安易な追撃ショートはNG!

強い下落(第1波)が出ると、「もっと下がるかも!」と焦って売り増ししたくなりますが、それは危険な場合も。

  • 戻りを待つのが基本: 強い下落の後は、必ずと言っていいほど**「戻り(調整の上昇)」**が入ります。その戻りを待ってから、再度ショートするのがセオリーです。
  • 戻り売りポイントの見極め:
    • 戻りがきれいな**トレンド(フラッグやチャネル)**を形成するか?
    • MA(移動平均線)に頭を抑えられるか?
    • 戻りの先端で再度ダブルトップや三尊などの反転パターンが出るか?
    • → これらのサインを確認できれば、絶好の戻り売りチャンスです!

下落後の反発:「調整」か「転換」か?押し目買いの判断基準

さて、目標地点まで下落した後、今度は力強い反発上昇が見られました。ここで迷うのが、「これは単なる調整?それとも、ここからまた上昇トレンドが始まるの?」という点ですよね。

  • まずは「調整」と考える: 基本的には、大きな下落の後の最初の反発は**「調整」である可能性が高い**と見ます(ショートポジションの利確などが主な要因)。すぐに「上昇トレンド再開!」と判断するのは早計です。
  • 押し目買いを狙う場合の条件: それでも短期的な上昇を取りに行きたい場合、以下の点を複数確認できれば、押し目買いを検討します。
    • レンジ下限付近など、強力なサポートがあるか?
    • 下位足(15分足など)で明確な反転パターン(Wボトム、逆三尊、アダム&イブなど)が出ているか?
    • 短期的なトレンドラインを上に抜けているか?
    • MAがサポートとして機能しそうか?(ゴールデンクロスなど)
  • 利確は欲張らない!: たとえ押し目買いでエントリーできたとしても、あくまで「調整」の可能性を念頭に、次の抵抗帯(ネックラインなど)で確実に利確することが重要です。リスクリワードもしっかり確認しましょう。

まとめ:複合的な分析とシナリオ思考で優位性を見つける

今回の検証では、レンジ相場終盤の複雑な動きを読み解くためのポイントを見てきました。

  • レンジブレイク前後は、複数のチャートパターンやライン分析を組み合わせることで、エントリーの精度を高める。
  • ウェッジ、ダブルトップ/ボトム、三尊などは、相場の転換点を示す強力なサイン!
  • 上位足の環境認識を常に忘れず、下位足で具体的なタイミングを探る。
  • **「上がったらこうする、下がったらこうする」**という複数のシナリオを準備しておく。
  • 利確は欲張らず、リスクリワードを意識したトレードを心がける。

一見難しく見える相場でも、このように一つ一つ根拠を積み重ねて分析すれば、優位性の高いトレードチャンスは見つけられます。そのためにも、過去検証による反復練習は本当に大切ですね。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました!