今回のテーマは、『MA(移動平均線)を使った波のカウント』特に環境認識とエントリーポイントの精度向上に焦点を当てて、具体的にお話しします。
『波の数え方が分からない』『今が何波目か自信が持てない』という方は、ぜひこの考え方を取り入れてみてください。
MAを基準にすれば、『チャート上の波の完成度』や『今いるステージ』を、視覚的に捉えることができるようになります。
なぜMAを使って波を数えるのか?
トレードで重要なのは、今の相場が“どの波の段階にあるか”を見極めること。そのための有効な基準の一つが、MA(移動平均線)です。
特に1時間足の80MAは、4時間足の20MAと重なるため、4時間足の目線を1時間で視認できるという利点があります。
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80MAを明確に抜けた波=第1波
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その後、80MAに押し戻される動き=第2波、第3波の途中
といった具合に、MAを基準に波の進行度を可視化することができます。
MAを使ったトレンド把握とエントリー基準
MAはトレンドの強さや継続性を判断する上でも非常に有効です。
例えば、
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MAの角度が急であればトレンドが強い
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MAが横向きになれば相場は停滞・転換の可能性
また、エントリーポイントは『MA×ライン』で絞り込むのが基本。
たとえば、ダブルトップやチャートパターンが出た時、ネックラインの抜けを確認しつつ、MAの向きと絡み具合を見て判断します。
波のフラクタル構造を見抜く力
波の動きはフラクタル構造です。
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日足の1波の中に、4時間足の12345波がある
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さらに、その中には1時間足の波が含まれている
常に、どの時間軸のどの波を狙っているのか?を意識することが重要。MAを基準にすると、自分が今どの波に乗ろうとしているのかが明確になります。
MAだけで目線を決めてはいけない理由
たとえMAを抜けたとしても、それが『第4波のちょい抜け』である場合もあります。そんなときは目線を安易に変えず、戻り売り or 押し目買いのシナリオを維持することが大切です。
この見極めには、上位足のMAやトレンドラインの位置、ダウ理論的な構造認識が欠かせません。
エントリー後の戦略とリスク管理
エントリーしたあとは、次のポイントまでどう伸ばせるか?が重要です。ここでも波の達成度を見ます。
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5波動が完成していれば一旦休憩
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チャートパターンやネックラインを抜けたら、押し目や戻りを待つ
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勢いが強い場合は半分利確&残りを伸ばす戦略も有効
損切りは、パターンの否定が起きたラインの外側に置き、過信せず、都度環境認識を更新する習慣が必要です。
まとめ:MAを使うことで波を“見える化”できる
波を数えることは、トレンドの「位置」と「勢い」を読むために不可欠です。そしてMAは、その判断を『視覚的に補助してくれる優秀なツール』
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MAで第1波を捉え
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ラインと合わせてエントリーし
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上位足と波の構造で出口を判断する
この流れを習慣化することで、環境認識とエントリー精度が飛躍的に向上します。
最後に伝えたいこと
『波はMAと構造を使えば、論理的に数えられる』
ぜひあなたも、MAを味方につけて、自分の波を読み解く力を育ててみてください。
波カウントシリーズとして、もう1本動画をアップします。
どちらも長尺で見るのも大変かもしれませんが、ぜひこの考え方をマスターして、トレードに役立てください。
他にも波カウントを使った実践的なトレード解説は、こちらでご確認ください。