
Problem:波を数えてるのに、なぜ勝てないのか
『波を数えることが目的化』すると、相場の文脈を見失って刈られる。
大衆の願望は『教科書どおりに1波2波3波を当てたい』
でも相場の事実は『相場は複数時間軸の波が合流し、途中からトレンドが始まることもある』
具体例(ありがちな誤読)
- 『120MAを抜けた=ここが1波だ』に固執して、実は『もう3波中』で機会損失
- 1時間足だけ綺麗に数えて売買し、日足・週足のMAや節目で全戻しを喰らう
- トレンドライン割れを『即転換』と誤解し、直近高値が『切り下げたか/切り上げたか』を見ていない
結論:波は『当てる』ものじゃない。『やらない』を決めるために数える。
Solution(Core):56スパルタンの正解『第1波の定義』を統一する
結論:『第1波=何を抜けたか』で決める。カウントの綺麗さは二の次。
大衆は『形(1-2-3-4-5)』を追う。
私たちは『構造(高安)+境界線(ネックライン/ラス押し・戻り/MA)』を追う。境界線を抜けた瞬間に、参加者の損切りと新規が噴き上がるから。
『第1波』の3パターン
- 『チャートパターン抜け』が第1波
- 例:逆三尊、ダブルボトム、ダイヤモンド、アダム&イブ、三角持ち合い、フラッグ
- 境界線(ネックライン)を実体で抜けた動き=第1波
- 『ラス押し/ラス戻り抜け』が第1波(ダウ転換)
- 上昇波のラス押し割れ=下方向の第1波
- 下落波のラス戻り超え=上方向の第1波
『ここを抜けたら、上(下)の根拠が消える』を一本化する
- 『上位MA帯(120/600)抜け』が第1波
- ただし『どの時間軸のMAか』を必ずセットで扱う
- 『120MA抜け=絶対に第1波』は危険
理由:すでに内部波動が進行していて、実態は『第3波以降の加速区間』のことがある。
もしくは抜けが甘いと4波抜けで5波目をくらう。
結論:第1波は『抜けた境界線の種類』で決める。数字は後から付いてくる。
観察(上位足→下位足の順)
- 週足:方向(上昇/下降/レンジ)と600MAの位置
- 日足:押し目・戻りの最中か、推進波か。120MA・600MAへの距離
- 4時間:今どの波の途中か(上位の調整か、上位の推進か)
- 1時間:執行足『ネックライン/ラス押し戻り/小さなパターン』の完成を待つ
判断(Setup条件)
A) 『パターン完成→抜け待ち』
- ネックラインが引ける(水平 or ゾーン)
- 20MAが追いつく(もしくは乖離)
- 抜けたら『第1波』として扱う
B) 『トレンド発生中→フラッグ/揉みで再参加』
- すでにトレンドが走っている
- 途中にフラッグ系(小さなチャネル・三角・持ち合い)ができる
- 『一回降りても、フラッグ抜けでまた乗る』が前提
無効条件(シナリオ崩壊)
損切りは『値幅』じゃない。『根拠の否定点』。
- 逆三尊ロング:ネックラインを実体で再び下回る、または右肩安値割れ
- 三尊ショート:ネックラインを実体で再び上回る、または右肩高値超え
- 戻り売り:戻り高値を更新(高値切り下げが崩れる)
- 押し目買い:押し安値を更新(安値切り上げが崩れる)
- MA基準の時:120/600を抜け返して『上位足の方向が復活』したら撤退
管理(RRとロットの規律)
- RR基準:最低『1:1以上』、できれば『1:2以上』を狙える場所だけ触る
- ロット:損切り幅が広くなる局面でも資金管理内で乗る
- トレール:利確の正義ではない。『トレールの集積=相手の燃料(逆差し値)』も理解して、急加速の背景を読む
手仕舞い(波の終盤で欲張らない)
- 原則:『1波・5波は利確優先』
- ただし例外:上位足(600MA絡み)で『日足の第1波を作りに行く局面』は伸びることがある
- 判断材料は『左側(上位足の余白)』
反発余地がない壁(上位足レジ)なら、終盤は伸びない=利確
結論:『左側を見て、波の終盤で止める』これが生存戦略。
結論:波カウントは「番号」ではない。「連続性」だ
- 第1波はMAやダウ理論ではなく、抜けた構造で決める
- 環境認識(D1→4H→1H)で根拠の積み上げを作る
- ラス押し/ラス戻り割れ=シナリオ崩壊で方向を確定させる
- 大胆さはロットで作る。精神論は禁止。
独学の限界は『第3者視点』が入らないこと
1人でやっていると、気づけない盲点が必ず出ます。
-
早いエントリーを正当化する
-
ルール違反を“例外”にする
-
負けた理由が『相場のせい』になる
ここに『第3者視点』が入ると、修正速度が上がります。
だから個別指導では、質問やトレード報告を元に
『癖の特定 → 修正案 → 次の一手』が早い。
指導は“答え”を渡すためではなく、
『自分で答え合わせできる基準』を作るためにあります。
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