トレードメンタル:FEPの知見を活用して『仕組み化』する

56のブログ

トレードメンタル改善は『仕組み』から始めよう

トレードのパフォーマンスを左右する要因にメンタルがあります。しかし多くのトレーダーがこの『トレードメンタル』という課題に対し、時として根性や精神論といった、誤ったアプローチで停滞しています。

メンタルの問題は、意思の力ではなく『仕組み』で解決するのもアプローチになります。深呼吸で落ち着かせるといった対症療法を超え、日々の判断ノイズを物理的に減らす『仕組み』を先に固定することで、トレードの再現性を図ります。

なぜ『意思』ではなく『仕組み』でメンタルを改善するのか?

感情を意思の力でコントロールしようとするのは、荒波の中で手漕ぎボートを操縦するようなものです。その理由を、脳科学の『自由エネルギー原理(FEP)』の知見を使い、言語化します。

自由エネルギー原理(FEP)とは: 脳が常に未来を予測し、その『予測』と『現実』のズレから生まれる『予測誤差』を、最小化しようとする働きを説明する理論。

相場において、この「予測誤差」はストレスの直接的な原因となります。例えば、週足や日足といった上位足のシナリオ(予測)と、目の前の1H足の値動き(現実)が食い違った時、私たちの脳はストレスを感じ、焦りや恐怖といった感情を生み出します。

この誤差を最小化するためには、感情を抑え込むのではなく、そもそも『予測誤差が発生しにくい環境』を先に作ってしまうのが合理的です。だからこそ、トレードメンタル改善は、意思決定の外部環境、つまり『仕組み化』から着手するべきだと思っています。

トレードメンタル改善のロードマップ:『外部』から『内部』へ

「何から変えればいいのか分からない」こう思う人も少なくないはずです。トレードメンタル改善では、短期で変えられる『外部』と、時間をかけて変わる『内部』を明確に分けることで、迷わず進むことができます。

カギは、感情を抑えるのではなく、そもそも『感情のブレを起こさせない仕組み』を先に作ることです。

『仕組み』を導入する

トレードメンタル改善は、根性論ではなく科学です。自由エネルギー原理に基づき、『環境→行動→思考』の順で整えると、非常にシンプルに且つ、ご自身の感情と向き合えます。

こちらも是非ご覧になってみて下さい。