
FXで波を数える本当の狙い
『波を数える目的は、勝てる場面を探すことではなく、手を出してはいけない場面を見抜くこと』です。多くの方は、エリオット波動の教科書通りに
「1波・2波・3波…」ときれいに番号を振ることに意識が向きます。
ですが、実際の相場で重要なのは次の3つです。
今の動きが『本トレンド』か『調整波』か
自分が乗ろうとしているのが『何時間足の何波目』か
その波が『エネルギー切れ』に近いかどうか
これが分かると、
・終盤の飛び乗り
・ただの戻りの途中での逆張り
をかなり避けられます。
この記事では、
『波の数え方 』をキーワードに、ネックラインやMA、レジサポ転換などを絡めながら、
実戦で使える波カウントの考え方を整理していきます。
上位足とMAで「今どの波か」をつかむ
波は時間軸ごとに重なっている
まず大前提として、
『1時間足だけ見て波を数える』のは危険です。
実際のチャートでは、こんな構造で動いています。
週足:大きな上昇トレンド
日足:その中の押し目を作っている調整局面
4時間足:日足の押し目の中の、しっかりした下落トレンド
1時間足:その下落の中の、1〜5波の細かい動き
この状態で、1時間足だけを見ると
『完璧なダウントレンドだから売りだよね』
と感じてしまいがちです。
しかし、週足・日足では
『大きな上昇トレンドの押し目が入っているだけ』
というケースが非常に多いです。
だからこそ、波を数える前に必ず次の順番で確認します。
週足:今は上昇トレンドか、下降トレンドか、レンジか
日足:その中でトレンド波なのか、押し目・戻りの調整波なのか
4時間:日足のどの部分を拡大して見ているのか
1時間:4時間の波のどの一部分なのか
この『階層としての波』が見えていないと、
どれだけきれいに数えても、実戦ではズレていきます。
MAと絡めて「どのレベルの波か」を判断する
もう1つ大事なのが、MAとの関係です。
イメージとしては次のようになります。
1時間足の20MAに戻り売りされながら下落
その動き全体が、4時間足の20MAからの下落になっている
さらにそれが、日足の押し目ゾーンに差し込んでいる
この時、1時間足の下落だけを見て
『まだまだ下だろう』と考えるのは危険です。
上位足のMAは『より大きな参加者が見ている基準』です。
日足や週足のMAに価格が絡み始めているなら、
1時間足レベルの波カウントだけで押し目売りを続けるのはリスクが高くなります。
ネックラインとレジサポ転換で転換点を読む
ネックラインとは「流れが変わる境界線」
『ネックライン』とは、チャートパターンが完成したかどうかを見極める境界線です。
具体的には、次のようなラインを指します。
ダブルトップなら、2つの山の間の谷を結んだライン
三尊なら、左右の肩の谷を結んだライン
このネックラインを『ローソク足の実体で明確に抜ける』ことで、
それまでのトレンドが終わり、新しいトレンドがスタートする土台が整います。
髭だけでチョンと抜けたように見える場面では、
ラインチャートで確認すると『まだ抜けていない』ことが多いです。
その違いを理解していないと、
ネックライン抜けだと思って飛び乗る
髭でロスカットだけ狩られて本命の動きから外れる
という典型的な負けパターンにハマります。
レジサポ転換の心理背景
ネックライン周辺では『レジサポ転換』が起こりやすくなります。
レジサポ転換とは、
『以前は抵抗だった価格帯が、今度は支えとして機能する』
あるいはその逆を指します。
心理的には次のような力学が働いています。
過去に何度も止められた価格帯を、強い勢いで抜けた
「あの価格を超えたなら上だろう」と考えて買いで入る人が増える
抜けたあとに同じ価格まで戻ると、今度は買い注文が集中してサポートになる
ネックラインは、このレジサポ転換の起点になりやすいポイントです。
だからこそ、単に『線を引く場所』ではなく、
『多くの参加者の損切り・利確・新規注文がぶつかる境界線』として見てください。
ラス戻り・ラス押しとゼロゾーン
トレンドの終盤を見抜く上で重要なのが『ラス戻り(ラス押し)』と『ゼロゾーン』です。
ラス戻り:ダウントレンドが出る前の最後の戻り高値
ラス押し:アップトレンドが出る前の最後の押し安値
ここを明確に抜けると、
それまでのトレンドが『構造として崩れた』と判断できます。
そこからさらに伸びた先の価格帯は、
『ゼロゾーン=行き切っているエリア』として扱います。
すでに5波までカウントできる
上位足のMAやネックラインにぶつかっている
このような条件が重なっているゼロゾーンで、
新規に飛び乗るのは非常にリスキーです。
押し戻しが入っていない「危険ゾーン」の特徴
押しが不十分なまま高値更新を狙うパターン
トレンドフォローでよくある負け方が、
『ちゃんと押しが入っていないのに飛び乗る』ケースです。
例えば上昇トレンドで、
高値更新
少しだけ下げてすぐ高値を更新しに行く
MAにもきちんと絡んでいない
このような動きは、一見すると強い上昇相場に見えます。
しかし、上位足で見ると『まだ調整が終わっていない』ことが多いです。
結果として、
高値を少しだけ更新する長い上髭
その後、一気に反転して大きな押しが入る
という動きになり、
飛び乗ったロングだけきれいに狩られます。
ここで重要なのは
『押し戻しがローソク足の実体レベルで入っているか』
『MAやネックラインにきちんと差し込んでいるか』
を確認することです。
形だけの戻しで安心するのではなく、
『押しを入れるために十分な値幅と時間が使われているか』
という視点を持つと、無駄な飛び乗りが減っていきます。
髭は「ロスカットと注文の集合体」
長い髭は、よく『狩り』と表現されますが、
本質的には『そこにロスカットと利確が集中していた』という結果です。
多くのトレーダーが損切りを置いていた価格
多くのトレーダーが利確を置いていた価格
そこに一気に注文がぶつかることで、
短時間で価格が走り、長い髭が残ります。
髭そのものに感情的に反応するのではなく、
なぜその価格帯に注文が溜まりやすかったのか
自分もそこに損切りを置きがちではないか
という視点で振り返ると、
ネックラインやレジサポ転換ゾーンへの理解が一気に深まります。
120MA抜けを「第1波」と決めつけない理由
『120MAを抜けたからここが第1波の起点だ』
と短絡的に決めつけると危険な時もあります。
特に逆張り気味の場面でこれをやると、
日足や週足レベルの押し目・戻りに逆らってポジションを持ち続けることになります。
大事なのは、
どの時間軸のトレンドを基準にしているのか
その中で今が『A波・B波・C波』のどこなのか
それとも『1〜5波』のどこなのか
という『相場の流れ』です。
120MA自体は強力なツールですが、
『時間軸と波の位置』という文脈から切り離してしまうと、
逆張りと順張りの区別すらあいまいになります。
まとめ:波を数えるのは「やらないトレード」を決めるため
改めて、ポイントを整理します。
波を数える一番の目的は『やらなくていいトレード』を減らすこと
週足・日足・4時間・1時間の階層構造とMAの位置を合わせて見ないと、カウントは簡単に狂う
ネックラインとレジサポ転換、ラス戻りとゼロゾーンを意識すると、トレンド転換と終盤のエネルギー切れを見抜きやすくなる
押し戻しが実体で入っていない場面での飛び乗りは、長い髭によるロスカットの典型パターン
波を数える習慣が身につくほど、『今は触らない方がいい』という判断が自然に増え、結果として資金曲線が安定していく
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波を数えることが、少しずつ『安心して見送れるトレード』を増やしてくれるはずです。
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