こんにちは!
僕が今のトレードスタイルに辿り着くまでには、いくつもの遠回りと、ひとつの確信がありました。
きっかけは、今から約5〜6年前に出会った1本のYouTube動画。
あきチャン准教授というトレーダーが語っていた、「4時間足×マルチ通貨監視」のスタイルでした。
「これしかない」と思えた、ただの1本の動画
それまでの僕は、手法を試しては捨て、インジケーターを入れては削除し、迷走する日々。
どれも深く掘り下げず、「これも違う」と次へと渡り歩くばかり。
自分の中にある漠然としたチャート分析の理想イメージ。どれを見てもしっくりこない。だけどそれが何なのかが説明できなく、結果的に聖杯探しをしていた自分を責めていました。
でも、あきチャン准教授の動画に出会ったときだけは違いました。
彼のチャート分析動画を見て、雷に打たれたような衝撃を受けました。
『4時間足ベースで通貨ペアを多数監視し、チャンス通貨を選んでトレードする』というスタイル。
内容の細かいところまでは覚えていません。
でも「これかもしれない」と感じた僕は、すがるような思いでそのスタイルを真似しました。
24通貨ペアを分析し続けた、狂気の週末
その日から、僕は24通貨ペアを毎週末分析し始めました。
土日で終わるわけがない。
でも、それでもやめませんでした。
苦しかったけど、楽しかった。
「分析する」という行為が、初めて自分の中で『手応え』に変わった瞬間でした。
とにかく土日中に終わらせようと分析に没頭し、
疲労困憊のまま月曜を迎え、プランも整っていない状態でトレードに臨む──
当然、結果は出ません。
でも、「やめよう」とは一度も思いませんでした。
なぜなら、心のどこかでこう思っていたからです。
『1通貨ペアしか見ていない人より、24倍早く成長できるはずだ』
24倍のトライアンドエラーで身につけた“核”
24通貨ペアすべてにラインを引いた。
あらゆる場面でネックラインやチャネル、波の構造を見つけ、
何が通用するのか、何がダメなのかを毎週繰り返し検証しました。
つまり、1つの手法に対して人の24倍、試行錯誤できる環境を自らに課していたんです。
結果的に今のトレードスタイルのベースになっているテクニカル分析──
そのほぼすべては、あの時期に身体で覚えたと言っても過言ではありません。
『いきなり上手くなる瞬間』は突然やってくる
メジャーリーガー・菊池雄星投手がこう語っていました。
『練習の目的は、コツを掴むその一瞬のためにある』
これを聞いた時、「ああ、やっぱり間違ってなかった」と思いました。
僕自身も、コツを掴んだと感じる瞬間が何度かありました。
それは突然やってきます。でも、その裏にはとてつもない数の“試し”がある。
そしてその一瞬に出会うまで、やり続けることができた理由は、
「楽しさ」でした。どんなに辛くても、分析が楽しかったんです。
今は11通貨。でも、あの24の狂気がなければ…
現在は、監視通貨ペアを11に絞っています。
効率的に、精度高くトレードするためには、自分はこれで十分です。
でもそれができるのは、かつて“無駄にも見えた24倍の試行錯誤”をやり抜いた自分がいるからです。
成長の本質は、「効率」ではなく「熱量」に宿る
今の時代、「効率」が求められる場面が多くなっています。
でも、苦しみもがいた末に得た“効率化”こそが、真にピュアで、強い武器になると僕は思っています。
「遠回りに見える道」が、実は一番の近道だった──
そんな経験を、これからFXに取り組む人にもぜひ伝えていきたいです。
最後に問いかけたい
あなたは、今「効率化の罠」に縛られていませんか?
もし今日あなたがチャートを前にして悩んでいるなら──
「それは“上手くなる直前のプラトー(停滞期)”かもしれない」と捉えてみてください。
「自分はこの土日に、何回“検証の打席”に立てるだろうか?」
その問いが、あなたのトレードに変化を起こすかもしれません。