波の動く習性と原理原則 vol.3 【波カウントの本質と使い方】

波の動く習性と原理原則 FX初心者向けガイド

【波カウントの本質】

波を数える目的、それは『トレンドフォローをより高精度に実行するため』です。しかしながら、いつの間にか波カウントが目的にすり替わり、「数えられないからエントリーできない」と迷子になりがち。しかし、本質はそこではありません。

■ まず理解すべき前提

・相場は基本的に『5波動』で動く(エリオット波動) ・1波・3波・5波が推進波、2波・4波が調整波 ・自分が『今、どの波に乗っているのか』を把握することで、トレード戦略が立てやすくなる

■ 波のカウントは“目的”ではなく“手段”

トレンドが出ているなら、基本は『フォロー』するだけ。 ただし、波の終盤に差し掛かっていれば無理に追う必要はありません。自分が3波に乗っているのか、5波の終盤にいるのかで、次の判断がまるで変わるからです。

波の終わりであれば、次は逆張りチャンスが来るかもしれません。その“構え”が持てるのが、波カウントの利点です。

■ カウントの基準は『2波の深さ』

・2波と同等の押し目が入るまでは、次の波にカウントしない ・トレンド中の“調整”を見極める際、この2波の深さが重要

たとえば、3波でぐいっと伸びた後に、2波と同等の押し目が入れば、それは4波の可能性が高いということ。

■ 第1波の条件とは?

1波がなければ、2波も3波も存在しません。だからこそ、1波を見極める基準は明確にしておくべきです。

・チャートパターン(ダブルボトムなど)のネックラインを抜けている ・1つ上の時間足のMAに絡んでいる、もしくは抜けている ・ラスト戻り高値・安値をブレイクしている

この3つを満たしている動きが、信頼できる1波です。

■ 押し目・戻りの候補は『ネックライン or ラインゾーン』

トレンド継続中に価格が押してくるとき、次の2点を意識します:

  1. 抜けてきたネックライン(水平線)
  2. ラインや波の完成、MAが重なるゾーン

このどちらかで反発が起きるかを見て、次のエントリーを計画しましょう。

■ 横軸の“時間調整”にも注意

価格が思ったほど下がらない時、よく観察すると“横軸”での調整をしていることがあります。 これは、値幅は同じでも時間をかけてエネルギーを吸収している状態です。

この横横の時間調整が見えたら、トレンド再開の準備をしましょう。『横横ドン』は、その典型です。

■ 1波の利確戦略:『まず半分』

1波の利確は、慎重に。

目標は2つ:・1時間足でまず半分を利確 ・残りは4時間の波を狙って伸ばす

特に逆張り気味の1波は、どこまで伸びるかは未知数。しっかり半分を確保することで、建値に戻っても精神的な余裕が生まれます。

■ ネックラインの役割は“集約点”

ネックラインには、 ・押し目買いの根拠 ・注文が集まりやすい ・損切りの目安にもなる という複数の役割があります。

ここで押されて再上昇するなら、MA(20MAや80MA)との絡みやチャートパターンの確認も忘れずに。

■ 最後に:波カウントは“構え”を作る手段

波カウントの目的は、完璧に数えることじゃない。
『どこにいるか』を仮定して、『次にどう動くか』を考えること。

この思考ができるようになると、相場がシンプルに見えてきます。
レンジの意味も違って捉えることが出来るようになります。

今日からチャートを見ながら、1波・3波・5波を探してみてくださいね。

他にも波カウントを使った実践的なトレード解説は、こちらでご確認ください。

 

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