エントリーパターンvol.1 勝敗を分ける『押し戻りorV字』の判定軸と待つ技術
なぜ、あなたのエントリーは狩られるのか?
FXの勝敗を分ける『押し戻りorV字』の判定軸と待つ技術とは?
はじめに:その負けは、あなたのせいではない
「また損切りになった…」「天底を狙ったはずが、逆行して狩られた」。多くのトレーダーがこの壁にぶつかります。パターンを学び、ラインを引いているにも関わらず、なぜか重要な局面で負けてしまう。
その原因は、手法の優劣ではありません。エントリーの局面を正しく『判定』できていないこと、そしてその判定に基づいた『待つ技術』が欠けていることにあります。
結論から言います。FXのエントリーチャンスは、突き詰めれば2つの局面に大別できます。それは、構造的な『押し戻り』か、単発的な『V字反発』か。この2つを正しく見極め、それぞれに適した武器で戦うこと。これこそが、再現性の高いトレードの核です。この記事では、その具体的な判定基準と、感情に流されないための思考法を解説します。
第1章:全ての土台。まず『押し戻り』か『V字』かを判定せよ
チャートを開き、エントリーを考える前に行うべき最初の作業は、目の前の調整局面がどちらのタイプかを判断することです。なぜなら、この判定によって使うべきテクニカルも、意識すべき時間軸も、持つべき心構えも全く異なるからです。
- 『押し戻り(トレンド戻り)』とは トレンドの途中で発生する、明確な波形(トレンド)を伴った調整。ラインが引け、構造的に分析できる局面です。
- 『V字反発』とは トレンドの終点や重要な節目で起きる、一本調子の急な反発・反落。明確なラインが引けず、構造分析が困難な局面を指します。
この二つを混同することが、全てのミスの始まりです。『押し戻り』の局面でプライスアクションだけを頼れば根拠が不足し、『V字』の局面でラインブレイクを待っていては好機を逃します。まず、自分がどちらの戦場にいるのかを明確にしましょう。ここが一番大切なポイントです。
第2章:『押し戻り』を制する技術 ― 構造の崩壊を『待つ』ということ
トレンドで戻してくる『押し戻り』局面は、多くのトレーダーが焦って飛びつき、損失を出す場所です。逆張りの天底を狙おうとして、まだ続く調整波に飲み込まれてしまうのです。
ここでの鉄則は一つ。『調整波の構造が崩れるまで、何もしない』ことです。
- 手順1:ラインが引けるまで待つ 調整波が進行し、高値・安値が形成され、明確なトレンドラインやチャネルが引けるようになるまで待ちます。無理にラインを引く必要はありません。引けないなら、まだ待つべき時です。
- 手順2:ネックラインを特定する 調整波の中で、最後の押し安値・戻り高値や『ネックライン』を特定します。このラインが、調整波の生命線です。
- 手順3:構造の『崩れ』を待つ トレンドラインのブレイク、そしてネックラインのブレイク。この2つの『崩れ』が確認できて初めて、調整の終わりと主トレンドへの回帰が示唆されます。ここが、我々が狙うべきエントリーチャンスの始まりです。
- 手順4:根拠を3つ以上重ねてエントリー ネックラインブレイクに加え、『上位足のサポート』『MAとの絡み』『プライスアクション』など、他の根拠が3つ以上重なる場所で初めて仕掛けます。これが、優位性の高いトレードです。
『押し戻り』の戦いは、ラインを引き、構造を理解し、その構造が崩壊するのを冷静に待つ『忍耐のゲーム』なのです。この思考法を身につけるだけで、あなたのトレードは劇的に変わります。
第3章:『V字』を捉える技術 ― プライスアクションで『即断』するということ
一方、『V字』はラインが引けず、構造的に待つことができません。一本調子で価格が戻るため、「待っていたら置いていかれる」という恐怖を煽ります。
このような局面で頼るべき武器は『プライスアクション』ただ一つです。
- プライスアクションとは ローソク足の形や並びから、市場参加者の心理を読み解く技術です。『包み足(エンゴルフィンバー)』や『明けの明星』などが代表的なパターンです。
- V字でのエントリー手順
- 上位足の重要ラインかを確認する:V字反発は、どこでも起きるわけではありません。日足や4時間足の強力なサポート・レジスタンスゾーンで発生して初めて信頼性が高まります。
- 反転を示す『足の形』を待つ:下落の勢いを打ち消すような『大陽線の包み足』や、底値圏での『毛抜き底』など、明確な反転パターンが確定するのを待ちます。
- パターン確定で即エントリー:プライスアクションが確定した次の足でエントリーします。損切りは、そのプライスアクションの安値(高値)の外側に置きます。
V字反発は、待つのではなく『見極めて、即断する』スピード勝負です。だからこそ、判断材料をプライスアクションと上位足の環境認識だけに絞り、迷いをなくすことが重要になります。
第4章:勝敗を分ける普遍的原則
『押し戻り』と『V字』、攻め方は異なりますが、どちらにも共通する原則があります。これを守ることが、『狩られる』側から『狩る』側へ回るための絶対条件です。
- 根拠は必ず3つ以上:どんな鉄板パターンに見えても、複数の根拠が重ならない限りエントリーは見送ります。
- 損切りは『根拠が崩れる場所』に置く:機械的にpipsで決めたり、浅すぎるところに置いたりしてはいけません。あなたのエントリーシナリオそのものが否定される場所に置くことで、無駄な損切りを防ぎます。
- 常に上位足の目線を忘れない:全てのトレードは、週足・日足といった大きな流れの中の一部です。上位足に逆らうトレードは、それ自体が大きなリスクであることを忘れてはいけません。
第5章:知識から実践へ ― なぜ多くのトレーダーは『知っていてもできない』のか?
ここまで読み進めたあなたは、もうエントリーの2大局面とその戦い方を理解したはずです。
しかし、ここからが最も難しい壁です。頭では分かっていても、リアルタイムで動くチャートを前にすると、恐怖や焦りで判断がブレてしまう。なぜなら、その根本原因が『客観性の欠如』にあるからです。自分一人でトレードしていると、長年染みついた癖や思考の歪みに気づくことは極めて困難です。
この『知っている』と『できる』の深い溝を埋めるために、あなたのトレードを客観的に分析し、具体的な修正点を指し示してくれる『伴走者』の存在が不可欠になります。この壁を越えれば、見える景色は全く変わります。
まとめ:形を覚えるな、戦い方を分けよ
FXで勝ち続けるために必要なのは、無数のパターンを暗記することではありません。目の前の局面を正しく判定し、適切な戦い方を選択する『判断軸』を持つことです。
- 構造的な動きなら『押し戻り』と判断し、ラインブレイクを『待つ』
- 一本調子の動きなら『V字』と判断し、プライスアクションで『即断』する。
まずはチャートを開き、この自問自答から始めてみてください。 『この調整は、ラインが引ける構造的な動きか? それとも、一本調子の急な動きか?』 この問いに答えを出す習慣こそが、無駄なエントリーを減らし、あなたを『狩られる』側から解放する第一歩となるはずです。
もしあなたが、この思考法を自分のものにし、独学の限界を越えたいと本気で願うなら、個別指導でのサポートも行っています。あなたのトレードを言語化し、『負けない仕組み』を共に構築しましょう。
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皆さんのトレードが上手くいくよう、力になれたら幸いです。
頑張っていきましょう!



