序盤:対談の紹介と自由エネルギー原理(FEP)の概要
- 対談の紹介: FX指導者の吾郎氏が、株式会社Lyapunov(リアプノフ)代表の富永晃輝氏を招き、脳科学の「自由エネルギー原理(FEP)」をトレード心理に応用する方法について語る。
- 富永氏の紹介: 医師であり、精神医学や心理学に精通。脳科学の最新理論である自由エネルギー原理(FEP)に出会い、その社会実装を目指して株式会社リアプノフを設立。
- 自由エネルギー原理(FEP)とは
- イギリスの神経科学者カール・フリストン氏が2006年に提唱した、脳の「大統一理論」とも呼ばれる理論。
- 脳や心の認知、行動、感情、学習など、あらゆる機能を統一的に説明できる。
- 脳は「予測誤差」(予測と現実のズレ)を最小化するように働いているという考えが基本。
- 吾郎氏の気づき: FEPを学んだことで、自身の感情の動きを客観的に捉えられるようになる実感を覚え始めた(メタ認知)
自由エネルギー原理(FEP)とトレードの意外な関係
〜自分の脳を知れば、トレードはもっと安定する〜
FEPがトレードに役立つ理由
トレードは常に『予測』と『結果』のズレを修正する作業です。
勝率や損益は、言い換えれば「予測誤差の少なさ」を数値化したもの。
つまり、脳が予測誤差を減らすための仕組みを理解すれば、トレード判断や感情コントロールに直接活かせるのです。
トレーダー心理を6タイプに分類
150名以上の指導経験とFEP理論を照らし合わせ、トレーダー心理を6つのタイプに整理しました。
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頑固・固執型(バイアスタイプ)
立てたプランを柔軟に修正できず、環境変化に対応が遅れる。
例:週末の分析に固執し、週明けの相場変化に適応できない。 -
敏感型(反応タイプ)
値動きに過剰反応し、計画を頻繁に変更。ポジポジ病になりやすい。 -
引きこもり型(思考先行タイプ)
頭で理解しても行動できない。エントリーボタンが押せないタイプ。 -
失感情症型(スコトーマタイプ)
感情や危機感の自覚が薄く、危険やチャンスを見逃す。
例:ロットを無自覚に上げすぎる、過剰な自信。 -
人見知り型(自己ブレーキタイプ)
他者とのやり取りやフィードバックを避け、成長機会を逃す。 -
プライア不足・構成困難型(プライア不足タイプ)
信じる基準が定まらず、判断や行動が曖昧。経験・知識不足の段階。
感情制御は「不要」ではない
「トレードにメンタルはいらない」という意見もありますが、FEP的には違った見方もできます。
感情は予測誤差の大きさに応じて必ず生じます。
重要なのは感情が生じた後にどう処理するかであり、そのプロセスを理解すれば、
緊張や不安、過信などを自然にコントロールできるようになります。
FEPで得られる効果
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自分の行動や判断の癖が明確になる
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感情の動きを客観視できる
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相場変化への柔軟な対応力がつく
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無駄な損失や機会損失を減らせる
まとめ
FEPを単なる理論ではなく、『自分を知り、相場に適応するための実用的なツール』として
活用できる仕組みを構築中です。
予測誤差を減らす脳の仕組みを理解すれば、
テクニカル分析だけでは到達できない安定感が得られます。
そう遠く未来に、皆さんへ正式にご紹介できる日がやってきます。
『自分の脳のクセを知り、トレードの精度を一段引き上げてみませんか?』
沢山の方に、自由エネルギー原理(FEP)の事を知って頂けるよう、今後も情報発信をしていきます。どうぞ宜しくお願い致します。