『自由エネルギー原理(FEP)』をFXトレード指導に活かすという試み
こんにちは。
今日は少しテクニカル分析とは異なるテーマについてお話しします。
最近、僕がトレードの指導に取り入れている新しいアプローチがあります。それは『自由エネルギー原理(FEP)』の知見を使ったものになります。
今回はその概要と、なぜトレード教育に応用できると感じているのかについてご紹介します。
『自由エネルギー原理』とは?
もともとは、脳科学や認知科学の分野で研究されている理論です。
脳が“予測”と“誤差の最小化”を繰り返すことで現実を認識し、行動しているという考え方です。
このFEPをアセスメントや教育に応用しようとしているのが『Lyapunov』という会社。
彼らは『FEP × 教育』『FEP × ○○』といった形で、脳科学を社会実装しようとしています。
僕がこの理論に出会ったのは、Lyapunovの立ち上げに関わっていた友人の紹介がきっかけでした。
トレーダーにとっての『予測』というキーワード
FEPを学び始めて、まず最初に衝撃を受けたのが『予測誤差』という言葉。
これはまさに、トレーダーにとって馴染み深い概念ですよね。
「相場を予測する」
「シナリオを立てる」
「誤差をどう受け止めるか」
すべて、トレードで日常的に向き合っているテーマです。この理論を知ったことで、トレードの技術面だけでなく『思考や感情の扱い方』にも新たな視点が生まれました。
FEPコミュニティに参加して感じたこと
僕は現在、FEPを学べるリアプノフのコミュニティに参加しています。
そこでは、FEPを専門に研究している方々が、教育やビジネスへの応用方法を共有してくれています。
正直、最初は『難しそう』『数学っぽい』と身構えていたのですが、自分の言葉で置き換えながら理解できる部分が多く、自分ごととして捉えやすい内容でした。
参加スタイルは自由。壁打ちのように考えをシェアできる場もあり、トレーダーとしての視点を深めるのにとても役立ちました。
なぜFEPをトレード指導に活かせるのか?
トレードは技術だけでなく、感情・思考・行動の選択が結果に大きく影響します。
『なぜ焦って入ってしまったのか』
『なぜ同じミスを繰り返すのか』
『なぜ負けると自信を失うのか』
これらはすべて、脳の『予測モデル』が深く関わっています。
FEPの考え方を使えば、それらを客観的に言語化し、改善への道筋を見つけることができます。
僕はこの知見を、生徒さん一人ひとりに合わせた個別指導に活かしはじめています。
難しい理論よりも、『自分にどう活かすか』
FEPや脳科学という言葉を聞くと、難しそうに感じるかもしれません。
でも実際には『自分の行動を理解するヒント』が詰まっていて、トレードにも直結します。
今後はこのFEPとトレードを掛け合わせた学びの場を、もっと広げていく予定です。
そんな自分の中に起こった、日常からの変化をシェアさせて頂きました。興味がある方は是非とも聴いてみてください。