ポジポジ病を治したいあなたへ|『勝つよりも負けない』ためのFXトレード設計
FXでなかなか勝てない。その背景には、多くの場合「ポジポジ病」が潜んでいます。この記事では、ポジポジ病の本質と脱却法を、実例とともに解説します。
1. ポジポジ病とは?──2つのタイプ
ポジポジ病には大きく分けて2つのタイプがあります。
『感情型』:根拠のないエントリーや、負けた後のリベンジトレードを繰り返すタイプ。チャートの動きに翻弄され、つい飛び乗ってしまう。
『分析型』:一見分析しているようで、実は思い込みや未熟な環境認識に基づいたトレードを繰り返すタイプ。本人は自覚がない場合が多い。
どちらも共通しているのは『根拠が曖昧な状態でのエントリーが多すぎる』ということです。
2. ポジポジ病の症状に悩むトレーダーの実例
ある生徒さんは、入会初月に1か月で62回もトレードしていました。本人は努力家で、動画も200本以上見て分析もしていたのですが、明らかに『やらなくていい場面』で無駄なエントリーを繰り返していました。
もう一人の生徒さんも、ユーロカナダのトレードで環境認識を誤り、逆張りショートで失敗。日足レベルでアップトレンド継続中にもかかわらず、4時間の下落だけを見てエントリーしてしまったのです。
共通するのは、『準備不足』と『目線のズレ』です。
3. ポジポジ病から抜け出す具体策
では、どうすれば抜け出せるのか?
方法1:全トレードの『根拠』をアウトプット
自分がどんな根拠で入ったのか、勝ち負けにかかわらず記録する。書き出すことで、自分の思考の浅さや勘違いに気づけます。
方法2:時間軸を上げて『待つ力』を育てる
4時間足以上で環境を認識し、1時間足以下で振り回されない習慣を作る。チャンスが少なくなる代わりに、精度は確実に上がります。
方法3:過去検証とデータ管理で冷静な判断力を養う
トレードの再現性と期待値を明確にすることで、感情ではなく統計で判断できるようになります。
4. 成長の鍵は『素直さ』と『継続』
「素直に負けを認める」「なぜ失敗したのかを振り返る」。これを続けられる人だけが、数か月で変化を実感し、1年後には継続的に勝てるようになります。
ある生徒さんは、最初こそポジポジ病だったものの、全トレードを報告し続けたことで徐々に改善。ついには『勝ちにいくトレード』ではなく『負けないトレード』ができるようになりました。
まとめ|ポジポジ病克服は“遠回り”ではなく“近道”
ポジポジ病を治すには、派手な技術や高額教材よりも、『日々のアウトプット』と『愚直な継続』が最も効果的です。
自分に必要なのは新しい知識ではなく、今ある知識の使い方なのかもしれません。