FXのMAクロス戦略を極める!波と上位足連携で勝率UPする実践テクニック
こんにちは!
以前に移動平均線(MA)の「20」と「80」を使ったシンプルなクロス戦略の基本ルールをご紹介しました。
「ゴールデンクロス/デッドクロスを確認して、80MAまで引き付けてエントリーする」
この基本ルールだけでも十分に有効なのですが、「もっと精度を高めたい!」「ダマシにあうのを減らしたい!」と感じている方もいらっしゃるかもしれません。
そこで今回は、そのMAクロス戦略を『さらにレベルアップ』させるための、もう一歩踏み込んだ考え方、『波の認識』と『上位足との連携』について解説します!
この視点を取り入れるだけで、MAクロス戦略があなたのトレードにおいて、さらに強力な武器に変わるはずですよ!
基本:MAクロス戦略の4ステップ
まず基本ルールを簡単にお伝えします。
ステップ1:『MAクロスを確認』 (例:1時間足で20MAと80MAのゴールデン/デッドクロス)
ステップ2:『80MAまで引き付ける』 (調整の押し/戻りを待つ)
ステップ3:『調整終了のサインを待つ』 (調整ラインブレイクなど)
ステップ4:『根拠を確認してエントリー』 (プライスアクションなども見る)
これが基本の流れです。では、これにどんな視点を加えていくのでしょうか?
MAは「波」を教えてくれる!今、トレンドのどの段階かを知る方法
実は、MA(特に上位足に相当する期間設定のMA、例えば1時間足なら80MAや、さらに上の480MAなど)は、チャートが今描いている『波』が、トレンドの中でどの段階にあるのかを知るための重要なヒントを与えてくれます。
『大きな第一波のサイン』 例えば、これまで下向きだった80MA(4時間足の20MA相当)を、価格がトレンドを伴って明確に上に抜けてくる強い上昇波(1波)が出たとします。これは、「より大きな時間軸(この場合は4時間足)で、新しい上昇トレンドが始まった可能性」を示唆するサインと捉えることができます。
『調整波(押し/戻り)の目安』 トレンドが発生した後、価格がMA(基本は20MAや80MA)まで戻ってくる動きは、多くの場合、トレンドの途中の一時的な休息、『調整の波』(エリオット波動でいう2波や4波)である可能性が高いです。
『推進波(3波/5波)の再開』 そして、その調整が終わってMAを起点に再びトレンド方向に力強く動き出す波が、最も利益を狙いやすい『推進波』(3波や5波)となります。
このように、MAと価格の位置関係、そしてMAをブレイクする波の強さなどを見ることで、「今はトレンドが始まったばかりの1波かな?」「利益を伸ばしやすい3波かな?」「そろそろ調整に入るかも?」といった、波の段階をある程度推測することができるのです。
超重要!『上位足との連携』でダマシ回避&精度UP!
これがMAクロス戦略の精度を上げる上で、最も重要なポイントと言っても過言ではありません! あなたがトレードしようとしている時間足(例えば1時間足)で、いくらきれいなMAクロスのエントリーサインが出たとしても、必ずそれより『大きな時間足(4時間足や日足)』の状況を確認してください。
『順張りか?逆張りか?を常に意識する』 上位足のトレンド方向と同じ方向へのMAクロスであれば、それは『順張り』となり、成功する確率が高まります。しかし、上位足のトレンドに逆らう方向へのMAクロスは『逆張り』となり、失敗に終わる可能性が非常に高くなります。逆張り方向のMAクロスサインは、基本的には見送るか、ごく短期的なトレードに留めるのが賢明です。
『上位足の大きな壁(抵抗帯)に注意!』 価格が上位足のMA(例えば120MAや600MA)や、重要な水平線といった強力な抵抗帯に近づいている場面では、たとえ下位足でMAクロスの買いサインが出たとしても、そこで反転してしまう可能性が高いです。上位足の「壁」が近くにないか、常にチェックしましょう。
このように、常に「森(上位足)」を見てから「木(執行足)」を見る癖をつけること。これが、MAクロス戦略での無駄なエントリーや大きな損失を防ぐための鍵となります。
実践!エントリー判断の具体例と、さらなる注意点
では、実際のトレードでどう判断していくか、具体例を考えてみましょう。
1時間足でゴールデンクロスを確認! → まず4時間足や日足を見て、上昇トレンド中か?(順張りか?)を確認。 → 上位足も上昇トレンドなら、次に80MA付近への押し目を待つ。 → 押し目ゾーンで、上位足の強い抵抗帯が近くにないか確認。 → 80MA付近で反発のサイン(調整ライン抜け、陽線のプライスアクションなど)が出たらロングエントリー! → 損切りは調整の安値の下、利確はN計算や次の抵抗帯を目安に。
『さらなる注意点』 MAが横ばいで収束している『レンジ相場』では、MAクロス自体がダマシになりやすいので、この戦略だけでのトレードは危険です。明確なトレンドが出ている場面に限定することで力を発揮します。
まとめ:MAを深く理解し、トレードをレベルアップさせよう!
今回はMAクロス戦略をさらに効果的に活用するための、「波の認識」と「上位足との連携」という視点について解説しました。
MAを使って、今がトレンドのどの『波』の段階なのかを意識する。 必ず上位足の『環境認識』を行い、順張り方向のチャンスを狙う。 MAだけでなく、ラインやプライスアクションなど『他の根拠』と組み合わせる。
MAクロスは非常にシンプルで分かりやすい手法ですが、このように少し視点を加えるだけで、その精度と応用力は格段に向上します。
難しく考えすぎず、まずはご自身のチャートで、MAと波、そして上位足と下位足の関係性を観察することから始めてみてください。きっと、これまで見えなかったチャートの側面が見えてくるはずですよ!
次回はもう少し実践でのサンプルを増やして、より具体的に説明しますのでお待ちくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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