FXユーロドル検証:トレンド終了のサイン?調整局面での「戻り売り」戦略
こんにちは!ユーロドルの過去検証、続きを一緒に見ていきましょう。前回は上昇トレンドの中での押し目買いが成功しましたね。しかし、いよいよ上位足の強力な抵抗帯に到達し、相場の雰囲気が少し変わってきました。
今回はその後の展開、つまり上昇トレンドが一旦終了し、調整または下落トレンドへ転換するかもしれない局面で、どのように考え「戻り売り」戦略を立てていくか、そのポイントを解説します。
トレンドの転換点を見極めるのって、難しいけど面白いところですよね。どんなサインに注目すればいいか、見ていきましょう。
環境認識:チャートが示す「上値の重さ」と下落のサイン
まずはなぜ「そろそろ下落かも?」と考え始めるのか。それはチャート、特に上位足がヒントをくれるからです。
週足レベルで見ると、価格は過去の重要な高値や月足の移動平均線といった、強力なレジスタンスゾーン(抵抗帯)に到達していました。そして、そこで上ヒゲの長いローソク足が出現。これは「これ以上、上に行くのはちょっと厳しいかもよ?」という市場からのメッセージと受け取れます。
日足を見ても、上昇の勢いが明らかに鈍化し、陰線が目立つようになってきました。
これらのサインを総合的に見て、「長らく続いた上昇トレンドも、ここで一旦お休みかな。次は下方向への動きを警戒しよう」と、目線を「買い」から「売り」へ切り替える準備を始めます。
戦略転換!「戻り売り」をどこで、どう待つか?
目線を「売り」に切り替えたら、次は具体的な戦略です。下落が始まったからといって、慌てて売りに飛び乗るのは良い策ではありません。基本は、下落した後の「戻り」を待って売る、「戻り売り」を狙います。
じゃあ、どこまで価格が戻ってくるのを待てばいいのでしょうか?
戻り売りの候補となるのは、 下落の起点となった高値付近。 重要なネックライン(前回安値を割った起点など)へのリテスト。 移動平均線(MA)が上から抵抗として機能しそうなポイント。 といった場所です。これらのポイントまで価格が「戻ってくる」のをじっくり待ちます。
エントリー判断:決め手はローソク足!「プライスアクション」
「戻り」を待っている間、ただボーッと待っているわけではありません。注目すべきは、やはりローソク足の形、つまり「プライスアクション」です。
戻り売り候補ゾーンまで価格が上昇してきたところで、 前の陽線を丸ごと包み込むような大きな陰線(売りのエンゴルフィンバー)が出たら、強い売りサイン! 同じ高値で何度も上値を抑えられる形(毛抜き天井)が出たら、上値の重さの証拠。 といった、「ここで反落しますよ!」という明確なサインが出たら、それがエントリーのGOサインになります。
今回のユーロドルのケースでも、MAやネックライン付近まで戻したところで、しっかりとした売りのプライスアクション(エンゴルフィンバー)が出現しました。これが、絶好の戻り売りエントリーチャンスとなったわけですね。
注意点:戻りが浅い時はどうする?
相場はいつも親切に、理想的なポイントまで戻ってきてくれるとは限りません。時にはあまり戻らずに、浅い戻りから再度下落していくこともあります。
戻りが浅いということは、それだけ下落の勢いが強いとも言えますが、トレードとしては少し注意が必要です。なぜなら、損切り位置(戻りの高値)までが遠くなり、リスクリワードが悪くなる可能性があるからです。
こういう場合は 無理に追いかけず、エントリーを見送る。 もしエントリーするなら、利確目標を直近安値など、手前に設定して確実に利益を確保する。 といった判断が必要になります。「戻りが浅い時は、深追いしない」これも大切なリスク管理の一つですね。
まとめ:調整局面こそ、冷静な分析と「待つ」姿勢
今回はトレンド転換の可能性が出てきた調整局面での「戻り売り」戦略について解説しました。
上位足のサイン(抵抗帯、プライスアクション)を見逃さない。 明確な戻り売りポイント(ライン、MA)まで引き付ける。 エントリーの決め手はプライスアクション! 戻りが浅い時は無理しない、欲張らない。
そして何より、常に冷静にチャートを分析し、自分が納得できる優位性の高いチャンスが来るまで、じっくり「待つ」こと。
トレンドが出ている時よりも判断が難しい局面ですが、基本に忠実に、焦らず取り組めば大丈夫です。過去検証でこうした場面の練習を重ねて、自信を持って立ち回れるように、一緒に頑張っていきましょう!
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
他にも使えるプライスアクション、こちらに色々とまとめています🎵