【FXポンド円検証 Vol.4】レンジ上限からのショート戦略!長期ラインの扱い方とトレーダー心理を読むヒント

2020年 ポン円過去検証動画 vol.4 / もう完全にレンジトレードへ。レンジトレードの考え方〜コロナショックへのカウントダウン 三尊天井・逆三尊

【FXポンド円検証 Vol.4】レンジ上限からのショート戦略!長期ラインの扱い方とトレーダー心理を読むヒント

お疲れ様です!前回のポンド円検証では、レンジ内での押し目買い、特に「WのW」パターンからのエントリーがうまく決まりましたね。

今回はその続き、レンジの上限に到達した後、どのように考え、次のトレード(今回はショート)を仕掛けていくのか、そのプロセスを解説します。

「レンジ上限まで来たけど、ここから売っていいの?」 「日足のトレンドラインも気になるけど、どう考えれば…?」

そんな疑問に答えるヒントや、トレーダー心理を読むコツにも触れていきますので、ぜひ最後までお付き合いください!

レンジ上限での攻防:「ダブルトップ」形成?ショートはどこから狙う?

さて、価格がレンジ上限付近まで上昇してきました。ここでまず考えるのは、「ダブルトップ」を形成して下落する可能性ですよね。前回高値に並び、上値が重くなってきたら、ショート(売り)を狙いたい場面です。

  • ショート戦略の基本: ダブルトップを想定する場合、ネックライン(間の安値)を下抜けたらショート、というのが王道パターン。
  • 今回のケースは?: 確かにダブルトップのような形にはなりましたが、15分足レベルで見ると、ネックラインまでの距離が短かったり、すぐ下にサポートがあったり…。正直、少し判断が難しい、無理に仕掛ける必要はない場面だったかもしれませんね。
  • 「待つ」ことの重要性: 「上から売りたい!」と決めたとしても、自分が納得できる、明確な売りのサイン(例えば、きれいなネックライン割れや、分かりやすい反転パターン)が出るまでじっくり待つ。この姿勢が、無駄な損失を防ぎます。

【コラム】長期足のライン、短期トレードではどう扱う?

ここで少し脱線。日足や週足で引いたトレンドライン(特に斜め線)、短期トレード(4時間足や1時間足)をしていると、「なんか邪魔だな…」と感じること、ありませんか?

  • 短期トレードでは意識されにくいことも: 長期足の斜めラインは、短期的なレンジ相場の中では、上下に振らされる要因になることがあります。
  • 私の考え方: 短期トレードに集中したい時は、長期の斜めラインは一時的に非表示にするか、意識の優先度を下げます。(もちろん、長期的な方向性は常に頭の片隅に置いていますよ!)長期の水平線(サポート・レジスタンス)は重要なので残します。
  • いつ効いてくる?: 長期ラインは、**レンジをどちらかにブレイクした後のリテスト(戻り)**などで、再び重要な意味を持ってくることが多いです。

トレードする時間軸に合わせて、ラインの重要度を柔軟に考えるのも一つの手です。

レンジ下限への到達と、その後の「強い反発」をどう読むか?

結局、ダブルトップのような形から価格は下落し、レンジ下限近くまで到達しました。これで「やっぱり下か!」と思いきや…今度は**強い反発(V字回復)**で、下落分をほぼ全戻し!

  • この強い反発、本物?: これを「強い買いサイン!ここから上昇トレンド再開だ!」と考えるのは、ちょっと待ってください。
  • トレーダー心理を読む: この反発は、ダブルトップからショートしていた人たちの**「利食い」**が主な原因である可能性が高い、と私は考えます。つまり、下落の波(1波)に対する「調整」の上昇であって、ここから本格的に上昇していく「本気の買い」ではないかもしれない、ということです。
  • どう立ち回る?: なので、この調整上昇を慌てて追いかける必要はありません。むしろ、**この調整が終わって、再度下落し始めるポイント(=絶好の戻り売りポイント)**を虎視眈々と待ちます。

再度ショートチャンス!美しい「三尊天井」は鉄板!

そのチャンスは訪れました!調整の上昇も、前回のネックライン(今度は抵抗線として意識される)やMA付近で勢いを失い、今度は**「三尊天井」という、非常に分かりやすい天井形成のチャートパターン**を作り始めたのです!

  • 絶好のエントリーチャンス到来!
    • 上位足(4時間足)の根拠: ダブルトップからの下落1波後の「戻り」場面。
    • レジスタンスでの反発: 意識されるネックラインやMAでしっかり頭を抑えられている。
    • 下位足(1時間足/15分足)のパターン: 明確な「三尊天井」を形成。
    • → これだけ複数の売り根拠が揃えば、自信を持ってショートできますよね!ネックライン抜けなどを確認して、エントリー!
  • 利確目標はどこ? 基本はレンジの下限を目指したいところ。ですが、今回は下限が少し切り上がっている(安値を更新しきれなかった)事実も考慮して、欲張らず少し手前の前回安値付近で安全に利確するのが賢明でしょう。

まとめ:レンジ相場は奥深い!環境認識と「待つ」姿勢が鍵

今回の検証では、レンジ相場の上限・下限での攻防と、その中での具体的なトレード戦略を見てきました。

  • レンジ上限・下限では**「ダブルトップ/ボトム」や「三尊」**などの反転パターンに注目!
  • 長期足ラインは重要だけど、短期トレードでは柔軟に考えよう。
  • 強い反発が必ずしもトレンド転換とは限らない。トレーダー心理も想像してみよう。
  • そして何より、焦らず、自分が納得できる根拠が揃うまで「待つ」こと!

レンジ相場は、根拠を探し、戦略を組み立てるのが面白い反面、一歩間違うと上下に振られて消耗しがちです。常に上位足の環境認識を忘れずに、冷静にチャンスを待つ姿勢が大切ですね。

(ちなみに、このポンド円のレンジ相場、この後どうなったかというと…歴史的なコロナショックへと繋がっていきます。やはり大きな動きの前には、方向感のないレンジが続くことが多いのかもしれませんね。)

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました!