FX実践解説:オージニュージー(AUDNZD)ショート戦略|複雑な相場を読み解くヒント

チャートパターン Wトップ レンジ Wトップ・Wボトム

FX実践解説:オージニュージー(AUDNZD)ショート戦略|複雑な相場を読み解くヒント

こんにちは!

今回は、私が実際に行った『オジニュージー(AUDNZD)』でのショート(戻り売り)トレードについて、その分析からエントリー、決済までの思考プロセスを詳しく解説していきます。

この時のオジニュージーは、上位足と下位足でトレンドの方向性が異なり、さらに複数のチャートパターンが見え隠れする、少し判断が難しい局面でした。「こういう時、どう考えればいいの?」という疑問に答えるヒントが満載ですので、ぜひ最後までご覧ください。

環境認識:上位足は上?下位足は下? まずは状況整理!

トレード戦略を立てる前に、まずは大きな流れを確認します。

週足を見ると、長期的なレンジ相場の下限から始まった上昇トレンドが継続中。 しかし、日足に目を向けると、その上昇トレンドが一服し、調整と思われる下落が始まっていました。ただし、上昇トレンドを完全に否定する安値はまだ割っていません。 さらに4時間足や1時間足を見ると、明確な下落の波や、レンジのような動きが見られました。

つまり、「大きな流れはまだ上かもしれないけど、中期的には下落調整中で、短期的には方向感が曖昧」という、買いと売りの思惑が交錯しやすい、非常に複雑な状況だったわけです。

チャートパターンを複合的に読み解く:市場心理を探る鍵

こういう方向感がはっきりしない時、チャートパターンが市場心理を読み解く大きなヒントになります。今回のオージニュージーでは、いくつかのパターンが見えていました。

調整局面の初期には『ダイヤモンドフォーメーション』のような形? これは転換か継続か、まだ迷っているサイン。 その後、戻り局面では『フラッグ』のような形? これは下落継続を示唆しやすい。 さらに、レンジの上限付近では『ダブルトップ』? これは下落への転換サイン。

このように、一つのパターンに固執せず、「今はダイヤモンドっぽいけど、フラッグになる可能性もあるな」「最終的にダブルトップを形成したら売りサインだな」というように、複数の可能性を考えながらチャートを観察することが重要です。

戻り売り戦略:複数根拠を重ねてエントリーを判断!

基本戦略としては、日足レベルの調整下落の流れに乗り、4時間足や1時間足での「戻り売り」を狙います。ただし、週足レベルではまだ上昇トレンド中である可能性も頭に入れ、あくまで調整波の中の動きを狙う、という意識が必要です。

エントリー根拠としては、 上位足(日足)の調整下落という『環境認識』。 下位足で下落を示唆する『チャートパターン』(フラッグやダブルトップ)。 『トレンドライン』のブレイク。 『MA(移動平均線)』の抵抗。 反落を示す『ローソク足(プライスアクション)』。

これらの要素を『複数』確認できるポイントを探します。私の今回のトレードでは、フラッグ上限かつレンジ上限付近で反落のサイン(ダブルトップ形成や陰線確定など)が出たところを狙って、ショートエントリーしました。

決済の考え方:「逆張り要素」を考慮し、欲張らない利確を!

これが非常に重要なポイントです。今回の戻り売りは、日足レベルではまだ上昇トレンド中の「逆張り」にあたる可能性があります(ラス押しを割っていないため)。

したがって、利確目標は欲張らず、手堅く設定する必要があります。

例えば、 レンジの下限(日足の押し目買い候補ゾーンの手前)。 直近の安値。 形成されたチャートパターン(例:ダブルトップ)から計算されるターゲット。 といったポイントです。たとえN計算などで大きな目標が見えていたとしても、逆張り要素があることを考慮し、「ここまで来たら十分」と割り切って利確することが、安定したトレードには不可欠です。今回の私のトレードも、事前に設定していたレンジ下限付近のターゲットで利確しました。

まとめ:複雑な相場でも、基本に忠実に分析すれば道は見える!

今回は、オージニュージーを例に、上位足と下位足の方向感が異なる複雑な相場環境での分析とトレード戦略について解説しました。

上位足と下位足の状況をしっかり整理し、現在の『環境』を正確に認識する。 複数の『チャートパターン』の可能性を探り、市場心理を読むヒントにする。 エントリーは焦らず『複数の根拠』が重なるポイントを待つ。 『順張り』か『逆張り』かによって、利確目標を柔軟に設定する。 そして、どんな状況でも『自分のルール』を守り、冷静に判断すること。

一見、難解に見える相場でも、基本に立ち返り丁寧に分析を進めれば、必ずトレードチャンスは見えてきます。今回の考え方が、あなたの分析力向上の一助となれば幸いです。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。