FXユーロドル検証:調整局面を乗りこなせ!押し目買い戦略と「待つ」技術 2023年 ユーロドル vol.7

ユーロドル チャートパターン 裏チャネル フラッグ

FXユーロドル検証:調整局面を乗りこなせ!押し目買い戦略と「待つ」技術

こんにちは!ユーロドルの過去検証、今回も一緒にチャートを読み解いていきましょう。

このシリーズでは、FX初心者の方や、なかなかトレードが安定しないという方に向けて、私が基本としている「トレンドフォローの4つのルール」を、実際のチャートを使って解説しています。

1 トレンドを見つける 2 損切り位置(根拠が崩れる場所)を把握する 3 そこまで価格を引き付ける(待つ) 4 プライスアクション(形)を確認してエントリー

この基本ルールがいかに重要か、今回の検証でも感じていただけるかと思います。前回はレンジ下限からの押し目買いが成功しましたが、今回はその後の展開を見ていきましょう。

環境認識:調整は続く? それとも上昇再開?

前回、レンジ下限からのロングが成功し、価格は上昇しました。しかし、思い出してください。上位足(週足、月足)レベルでは、まだ強い抵抗帯が上値を押さえている状況でしたよね。

案の定、上昇の勢いは一旦止まり、再び調整の下落が始まりました。日足レベルで見ても、前回つけた高値を超えられず、下落してきています。

ここで考えるべきは、「この下落はどこまで続くのか?」そして「どこで押し目買いのチャンスが再び訪れるのか?」です。

押し目を待つ:どこで「待ち伏せ」するのがベスト?

基本戦略は引き続き「押し目買い」です。なぜなら、日足レベルの大きな上昇トレンドは、まだ明確には崩れていないからです(重要な安値を割っていない)。

押し目買いの候補となるのは、前回も意識した重要なサポートゾーンです。

日足レベルのラス押し(最後の押し安値)付近。 トレンドラインやチャネルライン。 移動平均線(MA)。

これらのポイントまで、価格がしっかり下がってくるのを「待つ」ことが重要です。焦って中途半端な位置で買ってしまうと、さらに下落した場合に大きな損失につながりかねません。

チャンス到来?「フラッグ」パターンからのブレイクアウト!

チャートをじっくり見ていくと、今回の調整下落はきれいな「フラッグ」または「チャネル」のような形を描いているのが分かります。これは上昇トレンド中によく見られる調整パターンで、「トレンド継続」を示唆する強いサインとなります。

そして、このフラッグ(チャネル)の上限ラインを、ローソク足の実体で明確に上にブレイクしてきました! これが、待ちに待った「押し目買い」のエントリーチャンス到来の合図です!

エントリー判断:複数根拠で確信度を高める!

フラッグを上にブレイクしたからといって、すぐに飛び乗るのではなく、さらにいくつかの根拠を確認して、エントリーの確信度を高めましょう。

ブレイク後の小さな押し(リテスト)はあるか? MAが下からサポートしているか? 下位足(15分足など)でWボトムなどの反転サインは出ているか?

今回のケースでは、フラッグブレイク後にしっかり押しが入り、MAにも支えられ、再度上昇し始めるという、非常に分かりやすい形になりました。まさに「教科書通り」とも言えるエントリーポイントですね。

損切りと利確:リスク管理を徹底!

エントリーポイントが決まったら、損切りと利確の設定です。

損切りは、エントリーの根拠となったフラッグの下限(押し安値)の少し下に設定します。「ここを割ったら、上昇シナリオは崩れる」という明確なポイントですね。浅すぎると狩られる可能性があるので、ある程度の余裕を持つことが大切です。

利確目標は、フラッグ形成前の値幅と同じだけ伸ばす(N計算)、あるいはチャネルの上限などを参考にします。必ずエントリー前にリスクリワード(損失:利益の比率)を確認し、最低でも1対1以上、できれば1対2以上を狙えるトレードを心がけましょう。

まとめ:基本ルールを徹底し、「待つ」ことの重要性

今回の検証でも明らかになったように、FXで安定して勝ち続けるためには、

環境認識をしっかり行い、トレンド方向を見極める。 優位性の高いエントリーポイント(押し目/戻り)までじっくり待つ。 明確なエントリーサイン(パターン、プライスアクション)を確認する。 損切り・利確ルールを守り、リスクリワードを意識する。

といった、基本ルールを徹底することが何よりも大切です。

そして、そのルールをどんな相場状況でも冷静に実行できるようになるために、過去検証などを通じて「自分の型」を作り上げ、それを信じて繰り返し実践すること。

一見、地味で時間がかかるように思えるかもしれませんが、これこそがトレード上達への一番の近道だと、私は確信しています。焦らず、一歩ずつ、着実に進んでいきましょう!

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。