実践!MAクロス戦略「4つのステップ」で迷わずエントリー!vol.2

MAクロス グランビルの法則

FXのMAクロス戦略、それだけじゃ勝てない!?勝率を上げる4つの注意点

こんにちは!

前回、「20MAと80MAのクロスを使ったシンプルなトレードルール」をご紹介しました。非常に分かりやすく、初心者の方にも取り組みやすい手法だと思います。
しかし、「ルール通りにやっているはずなのに、なぜか上手くいかない…」「ダマシにあって損切りばかり…」そんな声も聞こえてきそうです。笑

MAクロス戦略はシンプルですが、単に「クロスしたらエントリー」というだけでは、安定して勝ち続けるのは難しいのです。今回は、そのMAクロス戦略の『勝率を劇的に上げる』ために、絶対に押さえておくべき『4つの注意点』と、それをどうトレードに活かすかについて、さらに詳しく解説していきます!

これを知っているだけで、無駄なエントリーを減らし、より確度の高いトレードができるようになるはずですよ。

おさらい:MAクロス戦略の基本ステップ(前回の復習)

まず、基本ルールを簡単におさらいしましょう。1時間足を例にとると、

ステップ1:『MAクロスを確認』(20MAと80MAのゴールデン/デッドクロス)
ステップ2:『80MAまで引き付ける』(調整の押し/戻りを待つ)
ステップ3:『調整終了のサインを待つ』(調整ラインブレイクなど)
ステップ4:『根拠を確認してエントリー』

これが基本の流れでしたね。では、この基本に加えて何を注意すれば良いのでしょうか?

注意点1:そのクロス、「本物のトレンド波」で起きていますか?

まず最初にチェックすべきは、MAクロスが発生する『直前』の波が、しっかりとした『トレンド』を描いているかどうかです。

例えば、重要な経済指標発表後の一時的な価格の急騰や、ポジション解消による急落(ショートカバーなど)によってMAがクロスした場合、それは一過性の動きである可能性が高く、トレンドが継続しない(=ダマシになる)ことが多いのです。

クロスしたという事実だけでなく、その前の値動きが、ちゃんと高値・安値を切り上げ(または切り下げ)ながら進んできた「本物のトレンド波」なのかどうかを確認する癖をつけましょう。

注意点2:見えていますか?『上位足の壁』(MAや重要ライン)

これがMAクロス戦略で失敗する最も大きな原因の一つかもしれません! あなたがトレードしている時間足(例えば1時間足)で、どんなにきれいなMAクロスのサインが出たとしても、必ずそれより『大きな時間足』(4時間足や日足)の状況を確認してください。

もしすぐ上に上位足の強力な移動平均線(120MAや600MAなど)や、過去に何度も意識された水平線、トレンドラインといった『大きな壁』が存在する場合、下位足のMAクロスはその壁に阻まれて、そこで反転してしまう可能性が非常に高いのです。

上位足のトレンド方向に逆らう『逆張り』となるMAクロスは、基本的に避けるべきです。必ず大きな流れ(環境認識)を確認し、行く手に大きな壁がないかチェックしましょう。

注意点3:今、トレンドの『どの波』にいるか意識していますか?

トレンドは、一直線に進むのではなく、推進波と調整波を繰り返しながら進んでいきますよね(基本は5つの波)。MAクロスが、トレンド全体のどの段階(どの波)で起こっているのかを意識することも、実はとても大切です。

例えば、トレンドが始まったばかりの「第一波」の後、調整(第二波)を経てMAがゴールデンクロスし、そこから「第三波」が始まる場面。これは最も利益を伸ばしやすい、絶好のエントリーチャンスです。

しかしトレンド終盤の「第五波」あたりでMAクロスが起こった場合はどうでしょう? それは最後のひと伸びかもしれませんが、同時に「そろそろトレンドが終わって、大きな調整や転換が来るかも」という警戒も必要になります。

MAと簡単な波のカウント(完璧でなくてOKです!)を組み合わせることで、「今、積極的に狙うべき場面なのか?」を判断する精度が格段に上がります。

注意点4:MAが『横ばい・収束』していたら危険信号!レンジのサイン

移動平均線が明確な傾き(上昇または下降)を持たず、横ばいになったり、複数のMA(20MA、80MA、上位足MAなど)がごちゃごちゃと絡み合ったりしている(収束している)場合。これは相場に方向感がなく、『レンジ相場』になっている可能性が高いサインです。

レンジ相場の中では、MAクロスは頻繁に発生しますが、そのほとんどがダマシに終わります。MAクロス戦略は、あくまで『明確なトレンドが発生している場面』でこそ、その威力を発揮する手法です。

MAが横ばいだったり、収束していたりする時は、「今はトレードすべき時ではないな」と判断し、明確な方向性が出るまで『待つ』。これが賢明な判断です。

まとめ:『環境認識』と組み合わせて、MAクロス戦略を本物の武器に!

今回は、MAクロス戦略の勝率を上げるための、非常に重要な4つの注意点について解説しました。

クロス前の波が『トレンド波』か確認する。 『上位足の壁』が近くにないか確認する。 トレンドの『どの波』かを意識する。 MAが『横ばい・収束』していたら手を出さない。

MAクロスは非常にシンプルで分かりやすい手法ですが、それ単体で勝ち続けられるほど、相場は甘くありません。必ず今回お話ししたような『環境認識』(上位足の状況、波の段階など)と組み合わせることで、初めてMAクロス戦略は、あなたのトレードを支える強力な武器となるのです。

難しく考えすぎず、まずはご自身のチャートで、これらの注意点を意識しながらMAと価格の関係性を観察することから始めてみてください。きっと、トレードの精度が向上していくのを実感できるはずですよ!

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

他にもMAを使った実践的なトレード解説は、こちらでご確認くださいね。