FXチャート分析:波とMA(移動平均線)でトレンドを読む!基本と実践活用法

FX初心者 エリオット波動 移動平均線 グランビルの法則

FXチャート分析:波とMA(移動平均線)でトレンドを読む!基本と実践活用法

こんにちは!

皆さんはトレードする時、チャートに描かれる「波」を意識していますか? いわゆるエリオット波動のような考え方ですね。そして多くのトレーダーが使う「移動平均線(MA)」、これをどう活用していますか?

今回はトレンドフォローの精度をさらに高めるための「波の基本的な数え方」と、私が特に重視している「MA(移動平均線)の活用法」について、その考え方を解説します。

この視点を持つだけで、チャートがもっと立体的に見えてきて、トレードの根拠がより明確になるかもしれませんよ!

波を数える基本:「5つの波」でトレンドのリズムを掴む

まず簡単に、波の基本的な考え方について触れておきます。難しく考える必要はありません。

トレンドには多くの場合、一定のリズムがあります。上昇トレンドなら「上げ(1波)→下げ(2波)→上げ(3波)→下げ(4波)→上げ(5波)」という5つの波で一つのトレンドを形成し、その後、調整の下落に入る。下降トレンドならその逆ですね。

この基本的な「推進5波」のリズムを知っておくだけでも、「今、トレンドのどのあたりにいるのかな?」「そろそろ調整に入るかな?」といった予測の助けになります。特にトレンドの中で最も力強く伸びやすいと言われる「3波」や、トレンドの終わりを示唆することが多い「5波」を意識することは重要です。

もちろん、いつも教科書通りに5つの波で終わるわけではありませんが、この基本のリズムを知っておくことは大切です。

MA活用方法:上位足の流れをチャートに「見える化」する!

次にMA(移動平均線)です。これは価格の平均値を示す線ですが、使い方次第で強力な武器になります。私は「20MA」を基本の軸としつつ、特に以下の2つを重視しています。

「120MA」:これは、今見ている時間足の「1つ上の時間足の20MA」に相当すると考えています。(例えば、4時間足チャート上の120MAは、日足の20MAの動きに近い、というイメージです)

「600MA」:これは、「2つ上の時間足の20MA」に相当すると考えています。(例えば、4時間足チャート上の600MAは、週足の20MAの動きに近い、というイメージです)

なぜこれを見るか? それは、今見ているチャートの中にいながら、同時に「上位足では今どういう状況なのか?」という、大きな流れを把握するためです。これにより、マルチタイムフレーム分析がより効率的に、直感的に行えるようになるんですね。

実践!「MA」と「波」で環境認識とエントリー判断はどう変わる?

このMAと波の考え方を組み合わせると、分析の精度が格段に上がります。

「大きな第一波」の始まりを見つける: 例えば4時間足チャートで、これまで下向きだった120MA(日足20MA相当)を、価格が明確に上に抜けてくる強い上昇波(1波)が出たとします。これは、「日足レベルでの新たな上昇トレンドが始まった可能性」を示唆する重要なサインと捉えることができます。

「押し目/戻り」の絶好のポイントを見つける: トレンドが発生した後、価格がMA(例えば20MAや、時には120MA)まで調整で戻ってきたところは、絶好の押し目買い/戻り売りの候補になります。MAがサポートやレジスタンスとして機能しやすいからです。(これはグランビルの法則でも言われていますよね)

「調整局面(レンジ)」を見抜く: MAが横ばいになってきたら、「あ、今は上位足レベルでの調整局面なんだな」と判断し、無理なトレンドフォローは控える、といった判断がしやすくなります。

「上位足MAの抵抗」を意識する: 価格が上位足のMA(120MAや600MA)に近づいてきたら、「そろそろ大きな壁が近いぞ、注意しよう」と事前に警戒することができます。

注意点:MAは万能薬じゃない!「事実確認」と「組み合わせ」が大事

ただしいくつか注意点もあります。

MAは魔法ではありません。あくまで過去の価格データに基づいた指標なので、未来を保証するものではありません。MAにタッチしたからといって、必ず反発するわけではなく、そのまま突き抜けていくことも当然あります。

MAだけでトレードするのは危険です。必ず他の要素、例えば水平線、トレンドライン、チャートパターン、そして何より「ローソク足の形(プライスアクション)」といった他のテクニカル要素と組み合わせて、総合的に判断することが重要です。

上位足のMA付近では、特に注意が必要です。下位足ではトレンドレスになったり、ダマシのような複雑な動きが出やすかったりします。MAを少しだけ抜けて、すぐに戻ってくるような動きもよく見られます。(これは出戻りパターンとなり強いですけどね)

まとめ:波とMAの理解を深め、トレード精度をUPさせよう!

今回は、トレンドフォローにおける「波のカウント」の基本的な考え方と、「MA活用法」の基本について解説しました。

基本的な波のリズム(推進5波)を意識する。 MA(特に120MA, 600MA)で上位足の流れを把握する。 MAと波、そして他のテクニカル要素を組み合わせて総合的に判断する。

この視点を持つことで、チャートがより深く読み解けるようになり、「なぜここでエントリーするのか」「なぜここで利確/損切りするのか」というトレードの根拠がより明確になるはずです。

難しく感じるかもしれませんが、過去検証などで繰り返し意識して見ていくうちに、自然と身についてきます。ぜひあなたのトレード分析にも取り入れてみてくださいね!

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

他にも「移動平均線(MA)」についてまとめています。良かったらご覧になってみてください。