FXでブレない目線の決め方|MTF分析を使った自分軸のトレード

FXでブレない目線の決め方|MTF分析を使った自分軸のトレード FX初心者向けガイド

 

『今日の目線は上? それとも下?』—その迷いを終わらせる、たった一つの思考法

 

FXをやっていると、誰もが一度はこんな壁にぶつかります。

『4時間足は上昇トレンドなのに、1時間足は下落している…一体どっちが正しいんだ?』 『ロングで入った途端に逆行。もしかして目線を間違えていたのか?』

この『目線のブレ』こそが、トレードを複雑化、疑心暗鬼にさせる最大の原因です。

結論から言えば、その迷いは『各時間軸の役割』を正しく理解し、チャートを構造的に読み解くことで完全に消し去ることができます。

今回の記事では、私が実践し続けている『マルチタイムフレーム分析(MTF)の本質』と、それに基づいた『ブレない目線の固定術』についてお話しします。

少し長くなりますが、ここを理解できるかどうかで、トレーダーとしての未来が大きく変わるはずです。


 

なぜ『目線』がブレるのか?

 

『昨日は上目線だったのに、今日は下目線に変わった』 『買いも売りもあって目線が変わるように見える』

そう感じてしまうのは、実は『目線が変わっている』のではなく、『見ている波のサイズが違う』だけなのです。

例えば、私が以下のようなトレードをしたとします。

  1. 1時間足で上昇のサインが出たので『ロング』でエントリー
  2. 利益が出たところで決済
  3. その後、4時間足の抵抗帯で下落のサインが出たので『ショート』でエントリー

これだけを見ると、目線がコロコロ変わっているように感じるかもしれません。しかし、これは『4時間足の大きな下落トレンドの中で発生した、1時間足レベルの小さな戻り(調整の上昇)を取りにいった』という、一貫したシナリオに基づいたトレードです。

つまり、目線がブレる本当の原因は、『今自分が見ている波が、より大きな波のどの部分なのか』を理解できていないことにあります。

Next Action: あなたが最近負けたトレードを一つ思い出してください。そのエントリーは、より大きな時間足の流れに逆らっていませんでしたか?まずはそこから疑ってみましょう。


 

56スパルタンFX『目線の固定術』—チャートは階層構造でできている

 

では、どうすればチャートを構造的に捉えられるのか? 答えは、『フラクタル(階層)構造』を理解することです。

『フラクタル構造』とは、簡単に言えば「大きな図形の中に、同じ形の小さな図形が無限に繰り返されている状態」のこと。チャートもこれと全く同じです。

  • 月足の『1つの波』の動きは…
  • 週足の『トレンド』で構成され…
  • 週足の『1つの波』の動きは…
  • 日足の『トレンド』で構成され…
  • 日足の『1つの波』の動きは…
  • 4時間足1時間足の『トレンド』で構成されている。

この関係性を理解すれば、今見ている小さな動きが、大きな流れの中でどんな意味を持つのかが分かります。しかし、ここで一つ問題があります。月足レベルのトレンドが完成するのに、一体何年かかるでしょうか?10年20年後に、『やっぱり僕の考えは合っていた』と分かっても遅いですよね。

だからこそ、私たちは『どの時間軸を戦略の主軸に置くか』を決めなければなりません。

Next Action: 自分が普段トレードしている時間足(例:1時間足)のトレンドが、その一つ上の時間足(例:4時間足)の波のどの部分に当たるのかを、実際のチャートで確認してみましょう。


 

『日足のトレンド』こそが最重要—これが全ての土台になる

 

数ある時間軸の中で、私が最も重要視しているのが『日足』です。これは、私が何年もかけてたどり着いた結論です。

『結論:日足のトレンドを追いかけることが、相場の本流に乗るための最短ルートである』

なぜなら、日足のトレンドは、相場の大きな方向性を決める『週足の波』の内部構造そのものだからです。

週足チャートで確認できる『1つの大きな波』を拡大してみると、それは日足レベルの『トレンド(推進5波や調整3波)』で形成されています。つまり、『日足のトレンドを正しく追う』ということは、無意識のうちに『週足レベルの大きな波に乗っている』ことと同じなのです。

これが、私が『日足のトレンドを最も大事に見ている』と繰り返しお伝えする理由です。

Next Action: 今見ている通貨ペアの日足チャートを開き、明確なトレンドが出ているかを確認してください。もし出ていなければ、それは『レンジ相場』と割り切り、あくまでも内部波動だけに留めてみて下さい。


 

各時間軸の『役割』を定義せよ—分析と執行のロードマップ

 

日足が土台であると理解できたら、次はそのほかの時間軸に『明確な役割』を与えていきます。ここが一番大切なポイントです。

  • 月足・週足の役割 — 『相場の現在地』を把握する壁と床
    • 目的: 環境認識。数年単位の大きなトレンドや、絶対に意識される『壁(レジスタンス)』と『床(サポート)』を確認します。
    • 使い方: 『ここを1回で抜けることはないだろう』という最強の抵抗帯として認識します。デイトレードの目線を直接決めるものではありませんが、大きな利確目標や、逆に絶対に逆張ってはいけない場所を教えてくれます。
  • 日足の役割 — 『今週のシナリオ』を描く戦略の司令塔
    • 目的: トレード戦略の構築。週単位のメイントレンドは継続か、転換かを見極めます。
    • 使い方: エリオット波動のカウント、主要なチャートパターン、MAとの位置関係を分析し、『今週は買いと売りのどちらに優位性があるか』という大枠のシナリオを決定します。
  • 4時間足・1時間足の役割 — 『エントリーと利確』を実行する執行部隊
    • 目的: 戦術の実行。日足で描いたシナリオに基づき、具体的なエントリーポイントを探します。
    • 使い方: 日足のトレンドに対して、今が『順張り』の押し目・戻りなのか、それとも短期的な『逆張り』の調整波を狙うのかを明確に意識します。トレンドラインのブレイク、ネックラインへのリテスト、MAの反発など、具体的なトリガーを見つけてエントリーを実行します。

この役割分担があるからこそ、私は『日足に対して逆張り』をしながら『1時間足では順張り』といった、一見矛盾したトレードを、一貫したロジックのもとで行うことができるのです。

Next Action: あなたのトレードスタイルに合わせて、各時間軸の役割を紙に書き出してみてください。「週足=方向確認、4時間足=シナリオ構築、1時間足=エントリー」のように言語化するだけで、思考が整理されます。


 

【重要】いきなり全てを完璧にやろうとしないでください

 

ここまで読んで、『複雑でめんどくさい…』と感じた方もいるかもしれません。

その感覚は、正しいです。

正直に言えば、今お話しした全ての要素を完璧に熟知し、どんな相場でも自在に使いこなせるようになるには、何年もかかるでしょう。私自身、今もまだ探求の途中にいます。

だからこそ、私は生徒さんにこう伝えています。 『まずは、日足のトレンドを確認し、4時間足や1時間足でシンプルな押し目・戻りを待つことだけを徹底してください』と。

トレンドが出ている方向にラインを引き、MAが追いついてくるのを待つ。そして、分かりやすいプライスアクションが出たらエントリーする。

まず、この『基本の型』を繰り返すこと。その土台ができて初めて、今日お話ししたような複雑な構造分析が、本当の意味であなたの武器になるのです。この壁を越えれば、見える景色は一変しますよ。


 

まとめ:チャートを『立体視』できれば、もう迷わない

 

最後に、今日の要点をまとめます。

  • 『目線のブレ』の原因は、各時間軸の役割分担ができていないこと。
  • チャートは『フラクタル構造』になっており、日足のトレンドが全ての土台となる。
  • 週足で『壁と床』を、日足で『シナリオ』を、4H/1Hで『実行』を意識する。
  • まずは『日足の方向に、4H/1Hで乗る』というシンプルな型から徹底する。

この視点が持てるようになると、チャートが平面的なローソク足の集まりではなく、いくつもの時間軸が折り重なった『立体的な構造物』として見えてきます。

そうなれば、もうあなたは『今日の目線はどっちだ?』と迷うことはありません。

もしあなたが、今お話ししたような『本質的なチャートの読み解き方』を、最短距離で、そしてあなた自身のトレードスタイルに合わせて習得したいと本気で思うなら、私の個別指導がその助けになるかもしれません。

独学で何年も悩み続ける時間を、共に学ぶことで数ヶ月に短縮できる。その価値を感じていただける方と、一緒に成長できることを楽しみにしています。

Next Action: まずは今すぐ、あなたのチャートを開いてみてください。そして、週足と日足のトレンドが、今どちらを向いているかを確認することから始めてみましょう。それだけで、チャートの見え方が少し変わるはずです。

 

トレードの本質は、手法にあらず

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わたしのトレードは、

『相場の本質』を見抜き
『環境認識』で土台を固め
その上に手法を乗せていきます

武器は研ぎ澄まし
ブレは削ぎ落とす

動画で学んだだけでは終わらずに、リアルタイムで落とし込む。
それでこそ学びの『価値』が発揮できます。
学びの途中では、

『どの波を取りにいくかが毎回ぶれる』
『ネック確定まで待てずに触ってしまう』
『リアルタイムだと分からなくなる』

といった壁で足が止まりやすいのも事実です。

ここから先は、方法論ではなく『運用の一貫性』が結果を分けます。
あなたの生活環境・時間軸に合わせて基準を固定し、
毎回同じ手順で判断できるように整えること。
これが『負けない仕組み』の肝です。

もし、あなたが今まさにその壁に手をかけているなら、
選択肢の一つとして『個別併走での基準化サポート』という道もあります。

独学が難しいのは、自分の解釈が正しいかどうかの
『答え合わせ』ができないこと。

目的は『迷いを減らし、あなたの手順を固定する』こと。
『自分に投資』をすることで、独学よりも数倍早く『成長』すること。

あなたの次の一歩が、
より確かな足場に乗ることを願っています。
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私の動画は尺も長めですし、きらびやかな内容でもありません。

『ただし本質に特化した力は手に入ります』

理解できるまで何度も何度も動画を視聴してください。
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