【波を制する者が相場を制す】
『勝つよりも負けない』を優先する、トレンドフォローの絶対原則
こんにちは、56スパルタンFXです。
今回から数回にわたり、本質的なトレンドフォローの考え方をシリーズでお届けします。
第1回目のテーマは――
「波の動きの習性」と「トレードの原理原則」について。
これを理解せずにテクニカル分析を進めても、土台が崩れてしまいます。
だからこそまず最初に、ここから始める必要があります。
なぜ“原理原則 ”から始めるのか?
相場というのは、ローソク足が連続する単なるグラフではありません。
買いと売りの力がぶつかり合って生まれる“波”そのものです。
どんな手法やインジケーターを使っても、
この『波の性質』を無視しては、トレンドの本質をつかめません。
逆に、波の動き方を理解すれば、
どんな相場でも『負けない戦い方』が見えてきます。
相場は「5つの波」で構成されている
基本となる波の構造は、以下の5つ。
-
第1波:トレンドの起点
-
第2波:押し・戻り
-
第3波:本命の伸び
-
第4波:利確の戻し
-
第5波:最後の上昇 or 下落
この『5波動構造』をベースにチャートを見ることで、
「今はどこにいるのか?」「次に何が起きそうか?」が見えてきます。
そして、最も大切なのは
『どこまでが“調整”で、どこからが“トレンド本体”なのか』を見極めること。
トレンドの起点は“日足”にある
僕自身、エントリーには1時間足・4時間足を使いますが、
目線の基準にするのは“日足”です。
たとえば…
-
日足が下降トレンドなら、4時間足で上昇していても「戻り」と判断する
-
日足が上昇トレンドなら、押し目を待ってエントリーを狙う
日足の流れに逆張りすること自体は悪くはありませんが、マルチタイムをしっかり理解しない限り、常に期待通りのトレードになる可能性は高まりません。
時間軸ごとの役割を明確にする
マルチタイムフレーム分析(MTF)では、時間足ごとに役割があります。
-
週足:本来の大きな目線(方向性の土台)
-
日足:中期トレンド(目線の基準)
-
4時間足:エントリー前の環境認識
-
1時間足:エントリーと決済の実行
この役割を明確に分けておけば、
「どの波を狙うのか」もブレずに判断できます。
波の変化を「当てる」のではなく「備える」
波の動きには法則がありますが、
それが毎回キレイに出るとは限りません。
-
第5波が出ない(=フェイラー)
-
途中でレンジ化する
-
上位足の影響でトレンドが崩れる
こうした“イレギュラー”は、避けられません。
大切なのは、『毎回当てようとする』のではなく、
「そうなる可能性」を前提に、複数のシナリオを準備しておくこと。
それが“負けないトレード”を可能にする思考法です。
波に乗るには「引きつけて待つ」が正解
焦って早く乗ろうとすると、たいてい踏まれます。
エントリーポイントは、波が“止まった”と判断できる場所を厳選すべき。
-
トレンドラインやネックライン
-
ローソク足の反転サイン
-
フラクタル構造(小さな時間足でも同じ波が出てくる)
『止まった』『反転した』『流れが再開した』
この3つのサインが揃ったときに、ようやくエントリーです。
まとめ:波と時間軸の「構造理解」がすべての土台
チャートは、ただの上下運動ではありません。
「波がどう生まれ、どう消えていくのか」
その構造を理解していくことで、相場が“読める”ようになります。
まずは『日足の波』を正しく捉えること。
その上で、1時間・4時間足の動きに落とし込むことで、
ブレないトレードが可能になります。
波の動く習性と原理原則 vol.2
次回以降は、
「引きつけるポイントの見極め方」や「ラインの正しい使い方」について、
さらに踏み込んで解説していきます。
このシリーズを通して、あなた自身のトレードが
『なんとなく』から『理屈で勝てる』へと進化することを目指しています。