【ユーロ円】環境認識とプライスアクションのズレをどう扱うか?
今週の56スパルタンFX 実践トレード解説
こんにちは。
今週は、ユーロ円でのトレードを通じて改めて感じたことがいくつかあります。結論から言うと、「目線がズレていても利益を出すトレードは可能」です。ただし、それには『柔軟な切り替え』と『事実ベースの判断』が不可欠です。
ユーロ円は「環境認識」では上昇でも、実際はもたついていた
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クロス円が全体的に上昇する中、ユーロ円だけが伸び悩んでいた。
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ユーロポンドの弱さ=ユーロ自体の弱さが背景にあり、ユーロ円だけが“もじもじ”していた状態。
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上位足では上昇トレンド中だったものの、トレンドが完成している可能性もあり、慎重な判断が求められた。
フェイクセットアップで1発目のロング
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1時間足のレンジを『ブレイクするように見せて騙す』、いわゆるフェイクセットアップ(ダマシ)を狙ったトレード。
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トレンドラインに“横横寄ってくる”パターンを確認し、ローソク足のヒゲ反応を見てエントリー。
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環境認識的にはレンジと判断していたので、『半分利確+半分保有』のリスク管理を実施。
上位足がブレイクせず、想定とは異なる動きへ
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ロングの流れが続くと思いきや、再度トレンドラインを下抜け。
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4時間足の動きが髭で確定するかに注目しつつも、再ブレイクで一転して損切り。
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この時点で『目線を切り替えるべきタイミング』と判断。
2発目のショートは環境認識を加味したトレンドフォロー
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明確なトレンドが出ていることを確認した上で、朝10時のローソク足セットアップからショートエントリー。
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高値・安値の切り下げを確認し、チャネルラインまでの下落を狙った展開。
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東京時間で利確、その後は戻りの形を見てロンドンで再参入も視野に。
トレードの本質:『環境認識に執着しないこと』
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トレードで大事なのは『上位足の理屈』だけではなく、『今この瞬間のチャートの事実』。
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上位足と乖離する動きが出たら、迷わず切り替える柔軟さが利益を守る。
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ラインを即座に引く習慣、ゾーンで見る視点、プライスアクションからの判断。これらを日々トレーニングしておけば、チャンスの精度は自然と上がる。
最後に
環境認識がズレていたとしても、プライスアクションという“今この瞬間の事実”に集中できていれば、利益は出せます。
一方で、自分のシナリオに固執しすぎると判断が遅れます。
トレードは『勝つよりも、負けないこと』
そのために何を優先すべきか、今回のユーロ円の動きは多くを教えてくれました。
来週の相場も、冷静に見ていきましょう。