【2024年11月第2週】オージー円トレードプラン
勝ちに行かず、まず『負けない設計』を組む
こんにちは、56です。
今回は、オージー円に関する今週のトレードプランを共有します。
「どこで入るか」より前に、「どこで入ってはいけないか」——そこを明確にするだけでも、損失は大きく減らせます。そんな視点から、週のはじめに一緒に整理していきましょう。
今週の相場環境と基本戦略
今週のクロス円は『上目線』
しかし「上だから買えばいい」ではなく、『どこで押し目が完了するのか』『それが明確になるまで待てるか』が鍵です。
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日足ではダブルボトムを形成し、ネックラインを一度ブレイク
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ただしブレイクが浅く、ローソク足のヒゲレベルの動きで不安定
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押し目を作って再上昇するのか、下抜けてレンジや反転に入るのかはまだ未確定
上昇目線ではありますが、“どこで確信が持てるのか”にフォーカスしてプランを立てています。
トレードの軸:「上位足はプラン、下位足は事実」
僕はいつも、次のルールでトレードしています。
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上位足(日足・週足)は“戦略”を立てるために使う
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下位足(4時間足・1時間足)は“波の事実”に基づいて実行する
つまり、大きな流れに対する仮説を持ちつつ、実際のエントリーは短期波動に従う形です。
これは、予想屋になることを避け、現実と仮説を接続する“実務的トレード”を可能にします。
波の見方とエリオット的思考
週足で見ると、オージー円は1波~5波の上昇を描いたように見えます。
ただし、エリオット波動の基本ルールに照らすと、
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3波が1番短い
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4波が1波の高値に食い込んでいる
このため、厳密には“美しい5波”とは言えません。
そこで僕は、
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『3の1波』『3の2波』『3の3波』のような細かいカウントに切り替える
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修正波(ABC)やボックスレンジへの移行も視野に入れる
という形で、波の不自然さを排除せず、柔軟に対応しています。
今週の注意点:『ファンダで荒れる週』
今週は特にリスクが高い週です。
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米大統領選の開票
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FOMC、BOE、その他米・英の経済指標多数
こういった週は、値動きが乱れやすく、
『リテストが入らずに一気に走る』『ヒゲで刈られる』といった展開が多発します。
僕はこういう週ほど『一発を狙わず、一発で沈まないこと』を重視します。
実践戦略:目線固定とリスク許容のライン引き
トレードは、“予想”ではなく“判断基準の管理”です。
僕がいつも意識しているのは以下の3点です。
『どの時間軸でトレンドを追うか』を明確にする
『どこを抜けたら目線を変えるか』を定義しておく
『入らない理由』を先に書き出しておく
この準備があるからこそ、急な動きにも冷静に対応できます。
シナリオA:押し目完了で再上昇するパターン
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ネックラインの上で価格が踏みとどまる
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下位足(1時間・4時間)で波の反転や押し目完了が見える
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ファンダとのタイミングが一致する
このときはロングに乗っていく。
ただし、押し目の終点が“想定とずれた場合”は即見送り。
シナリオB:ネックラインを割れて下落するパターン
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明確な下抜け
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チャネルブレイク、あるいはABC修正入りの兆し
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1時間足レベルでの下落トレンド確定
この場合、目線は『短期的に下』に切り替え、下位足でショートに対応します。
まとめ:勝てる波を待てるかがプロの分かれ道
最後にお伝えしたいのは、
『今週は動きそう』=『チャンス』ではありません。
むしろ“騙しも増える”という意味で、リスクの高い週です。
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トレードは“1回だけでもいい”
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根拠が揃っていないなら“何もしない”のも戦略
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動きすぎる時ほど“冷静でいる者”が勝ちやすい
目線とシナリオを明確にし、「ここでやる」と決めた場所だけに集中しましょう。
今週のテーマ:『勝とうとせず、負けない準備をする』
マーケットが荒れれば荒れるほど、“静かな確信”を持てるトレーダーが強くなります。
それでは今週も、無理せずやっていきましょう。