【FX過去検証】ポンド円2020年で学ぶ!トレンド転換と「戻り売り」の実践的思考プロセス
お疲れ様です!FXのスキルアップに過去検証は欠かせませんよね。
以前ユーロドルの検証をやったのですが、今回はアップトレンドの分析もしたいなと思い、ポンド円の2020年頃のチャートを見ていきたいと思います。特にトレンドが終わりそうな局面や、転換していく場面って、判断が難しくて負けやすいポイントじゃないですか?
「トレンド中の押し目買いは簡単だけど、調整局面や転換点を見極めるのが難しい…」
そう感じている方は多いはず。今回は、そんな難しい局面をどう分析し、どう立ち回るか、その思考プロセスを一緒に辿っていきましょう!この記事が、あなたのマルチタイムフレーム分析や戦略立案のヒントになれば嬉しいです。
なぜ過去検証が「勝てるトレーダー」への近道なのか?
未来を当てる練習ではありません。過去検証でやるべきなのは、**「こうなったら、こうする」という自分だけの明確なルール(If-thenルール)を作り上げること。そして、なぜそこでエントリー/損切り/利確するのか、その根拠を「自分の言葉で説明できる(言語化)」**ように訓練することです。これが、再現性のあるトレードへの第一歩なんですね。
(ちなみに私は「シフトチャート」というツールを愛用しています。時間足をサクサク変えられて、細かい分析がしやすいので検証が捗るんですよ!)
分析開始:ポンド円2020年の環境認識(マルチタイムフレーム分析)
では、早速ポンド円のチャート(2020年頃)を見ていきましょう!右側が見えない状態で、まずやるべきは環境認識です。
1. 大きな森を見る(月足・週足)
- まずは月足や週足で、超長期的な流れを確認します。「今、相場は大きな流れの中でどこにいるんだろう?」と。この時期のポンド円は、大きな下落後の反発局面で、レンジになる可能性も秘めている…そんな状況でした。
- そして、「親波」、つまり意識すべき大きな波の起点と終点を探ります。
2. 木を見る(日足)
- 次に日足に落として、より具体的なトレンドを確認します。週足レベルの反発の中で、日足では明確なアップトレンドが発生していました。
- ということは、基本戦略は**「押し目買い」ですよね。でも、どこまでも上がるわけではありません。「どこまで上がりそうか(抵抗帯はどこか?)」**も同時に考えます。
- さらに、日足のアップトレンドも、そろそろ終盤かな?(例えば、波動が5波まで完了したかも?)という視点も持ちます。これが**「調整が入るかも」**という次の展開への備えになります。
チャートは語る!トレンド転換のサイン(4時間足)
日足で「調整が入るかも?」という仮説を持ったら、さらに下の時間足(今回は4時間足)で、その具体的なサインを探します。
- あれ?上昇の勢いがなくなってきたぞ? → トレンドラインを下抜けてきました。
- レンジを作り始めたな… → 上にも下にも行けない、持ち合い状態。
- あっ!レンジを下抜けた!しかも重要な安値(ラス押し)もブレイクした! → これは明確な**「下落への転換サイン」**と捉えられます。
この瞬間、目線を「買い(押し目買い)」から「売り(戻り売り)」へ切り替える判断が必要になります。
具体的戦略:「戻り売り」を狙う!ただし注意点も…
4時間足でダウントレンドへの転換が確認できたので、基本戦略は**「戻り売り」**に決定です。
- どこまで戻ったら売る? 下落した波に対して、フィボナッチ・リトレースメントを当てたり、意識されそうな水平線やMA(移動平均線)などを目安に、「この辺りまで戻ってきたら売りたいな」というゾーンを考えます。
- 【超重要】ただし、これは逆張り! 思い出してほしいのは、日足レベルではまだアップトレンド中(の調整局面)かもしれないということ。あくまで**「日足の押し目に向かう下落の流れの中での、4時間足の戻り売り」**という認識が大切です。
- 利確目標は? 日足の買い勢力が入ってくる可能性があるので、欲張らずに直近の安値付近など、現実的なポイントで一旦利益を確定するのが賢明でしょう。
エントリー判断:1時間足で「ここだ!」という瞬間を捉える
「戻り売りゾーン」まで価格が戻ってきたら、最後は1時間足で具体的なエントリーのタイミングを計ります。複数の根拠が重なると、より自信を持ってエントリーできますよね。
今回のケースでは、こんなサインが出ていました。
- 戻りの上昇の勢いが失速(短いトレンドラインを下抜け、フラッグのような形に)
- 重要なレジスタンスで頭打ち(4時間足で意識した戻り売りゾーン)
- 窓開け→窓埋め完了→下落開始!
これらの複数の「売り」サインが重なったポイントが、絶好のショートエントリーチャンスとなります!
トレード上達のヒントと心構え
今回の検証から見えてくる、トレードで大切なポイントをいくつか。
- 波動カウントは柔軟に: 「これが絶対1波だ!」みたいに固執せず、相場状況を把握するツールの一つとして、後から見方が変わってもOKぐらいの気持ちで。
- 目線を固定しすぎない: 長期足の環境認識は超重要ですが、短期足での明確なトレンド転換サインを見逃さないように。
- 「なぜ?」を言葉にする習慣を: 全てのトレード判断(エントリー、損切り、利確)に、明確な理由を持つこと。これが「言語化」の訓練です。
- 逆張りはより慎重に: 上位足の流れに逆らう場合は、利確を早めにしたり、ロットを調整したり、普段以上にリスク管理を徹底しましょう。
まとめ:過去検証で「勝ちパターン」を掴もう!
今回はポンド円の2020年のチャートを例に、トレンド転換局面での分析と戻り売り戦略の考え方を見てきました。
一見複雑に見える相場の値動きも、
- マルチタイムフレームで環境認識し、
- 下位足で具体的な変化(転換サイン)を捉え、
- 明確な根拠(If-thenルール)に基づいて戦略を立て、
- リスク管理を徹底する
というステップを踏めば、決して攻略できないものではありません。
ぜひ皆さんも、過去のチャートと向き合い、自分なりの分析と「言語化」を繰り返すことで、**あなただけの「勝ちパターン」**を見つけ出してくださいね!応援しています!
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